思想

思想男性論|*各50音順*

[思想]
愛と執着の社会学 [著者]ましこ・ひでのり
あそび/労働/余暇の社会学 [著者]ましこ・ひでのり
アタマとココロの健康のために [著者]ましこ・ひでのり
あたらしい自画像 [著者]ましこ・ひでのり
アリバイ工作社会 [著者]ましこ・ひでのり
アンチウイルスソフトとしての社会学 [著者]ましこ・ひでのり
イタリア・ルネサンスの霊魂論[新装版] [著者]根占献一+伊藤博明+伊藤和行+加藤守通
[増補新版]イデオロギーとしての「日本」 [著者]ましこ・ひでのり
岡熊臣 転換期を生きた郷村知識人 [著者]張憲生
可視性をめぐる闘争 [著者]前田良三
加速化依存症 [著者]ましこ・ひでのり
考えるとは乗り越えることである [著者]好村冨士彦
キットラー 対話 [著者]F・キットラー+S・バンツ
言語現象の知識社会学 [著者]ましこ・ひでのり
幻想としての人種/民族/国民 [著者]ましこ・ひでのり
ゴジラ論ノート [著者]ましこ・ひでのり
コロニアルな列島ニッポン [著者]ましこ・ひでのり
時空のゲヴァルト [著者]マンフレート・シュナイダー
始原と反復 [著者]友常勉
死者の追悼と文明の岐路 [編著者]大稔哲也+島薗進
自然と人 [著]王中江
書物の図像学 [著者]原克
身体教育の知識社会学 [著者]ましこ・ひでのり
[増補新版]たたかいの社会学 [著者]ましこ・ひでのり
知の政治経済学 [著者]ましこ・ひでのり
中世後期のドイツ民間信仰 [著者]ヴィル-エーリヒ・ポイカート
DJカルチャー [著者]ウルフ・ポーシャルト
天皇教的精神風土との対決 [著者]竹内芳郎
ニーチェ 知のゆくえ 一 知への問い [著]仲井幹也
ニーチェ 知のゆくえ  二 知と非知 [著]仲井幹也
日本人という自画像 [著者]ましこ・ひでのり
ハーバーマスとリオタール [著者]マンフレート・フランク 
平和学と歴史学 [著者]戸田三三冬
母権論
 [著者]J・J・バッハオーフェン 
メトニミーの近代 [著者]樋口桂子
[男性論]
[新装版]男たちの未来 支配することなく、力強く [著者]ヴォルター・ホルシュタイン
[新装版]男という病 [著者]ヴィルフリート・ヴィーク
[新装版]男という病の治し方 [著者]ヴィルフリート・ヴィーク
男と女 すれ違う幻想 [著者]梶谷雄二
年下の男 [著者]ウルズラ・リヒター
復讐の社会学 女たちの場合 [著者]ウルズラ・リヒター 



[思想]

愛と執着の社会学

ペット・家畜・えづけ、そして生徒・愛人・夫婦

[著]ましこ・ひでのり

ヒトはなぜ愛したがるのか。なぜ愛していると錯覚しがちなのか。教育の一部はまぎれもなく調教であり育児は自己家畜化/ペット化をもたらす。愛着と執着をキーワードに「動物としてのヒト」という根源的本質を解剖するあたらしい社会学。

[書評]
TOKYO FM 『TIME LINE』 「書考空間」 → 『TIME LINE』 サイト(2013/10/30 UPDATE)

定価=本体 1,700円+税
2013年9月10日四六判上製/207頁/ISBN978-4-88303-341-6



あそび/労働/余暇の社会学

言語ゲーム・連字符カテゴリー・知識社会学を介した行為論

[著]ましこ・ひでのり

遊ぶ/はたらくことで、現代人は一体なにをやっているのか?
「連字符(ハイフン)社会学」(マンハイム)と「理念型」、そして「言語ゲーム」「家族的類似」(ヴィトゲンシュタイン)など社会学/哲学の提供してきた視座から、《あそび》と《しごと》の多義性・連続性をあきらかにすることで、労働/遊戯/余暇の本質を立体的=可視的にうきぼりにする。

定価=本体 2,500円+税
2018年6月30日四六判並製/256頁/ISBN978-4-88303-461-1



アタマとココロの健康のために

社会学的知の実践:レイシズム・ミソジニー感染防止ワクチンとハラスメント依存症治療

著者ましこ・ひでのり

差別、ヘイトスピーチ、ハラスメントなど社会的ウイルスから身をまもり、被害者/加害者にならないための社会学 
ヒト(宿主)に寄生することで暴力性を発揮させる社会的ウイルスに感染しないこと、発症しないようにおさえこむにはどうしたらいいのか。「レイシズム系」「男尊系」「階級差別」「独善的潔癖症」「アンチ思想的多様性」「コロニアリズム系」の各ウイルスの感染経路をたち、パンデミックをひきおこさないためになすべき方策を考えていく。

定価=本体 2,200円+税
2018年12月15日四六判並製/224頁/ ISBN978-4-88303-470-3



あたらしい自画像
「知の護身術」としての社会学

[著者]ましこ・ひでのり

社会学というカガミをのぞきながら、自己像をえがきなおす!
現代という時空とはなにか? 自己とはなにか? 
「知のアクセサリー」ではない「知の柔軟体操」「知の護身術」
実戦的社会学を実践するために

[書評]
《朝日新聞》書評欄、2005年3月27日、評者:苅谷剛彦氏→記事を読む

定価=本体 1,800円+税
2005年1月31日/四六判並製/242頁/ISBN978-4-88303-154-2



アリバイ工作社会

「ブルシット・ジョブ」論の再検討

[著]ましこ・ひでのり

コロナ禍で浮上した医療関係者などエッセンシャルワーカーの存在は、社会に必要な労働を「シット・ジョブ」とし、社会的に無意味ないし有害な職務が不当に高収入という「職業威信スコア」=逆説をも浮上させた。デヴィッド・グレーバー『ブルシット・ジョブ論』の再検討から「クソどうでもいい仕事」の本質をあぶりだす。

[書評・紹介]
《週刊読書人》2021年11月5日号、評者:池田雄一さん

定価=本体 2,000円+税
2021年7月20日/四六判・並製/256頁/ISBN978-4-88303-531-1



アンチウイルスソフトとしての社会学

アタマとココロの健康のために U

[著者]ましこ・ひでのり

差別、ヘイトスピーチ、ハラスメントなど、ヒト=宿主に寄生することで自他に対し暴力性を発症する社会的ウイルス。「男尊系」「アンチ思想的多様性系」「コロニアリズム系」など種々多様なウイルスの理念系を網羅し、その感染対策ワクチンとして、社会学や人類学・障害学、ジェンダー論やクィアスタディーズなどを駆使したファイアウォールを提起する。

定価=本体 1,600円+税
2020年9月30日/四六判並製/160頁/ISBN978-4-88303-514-4



イタリア・ルネサンスの霊魂論 [新装版]
フィチーノ・ピコ・ポンポナッツィ・ブルーノ

[著者]根占献一伊藤博明伊藤和行加藤守通

霊魂不死論とルネサンス思想。なぜ霊魂は不死でなければならないのか。神と人間の関係からヒューマニズムの源をさぐる。フィチーノ、ピコ、ポンポナッツィ、ブルーノの原典テキスト部分訳(本邦初訳)付。

定価=本体 3,000円+税
2013年4月25日四六判並製/280頁/ISBN978-4-88303-339-3

※本書は、1995年に小社から刊行された同書のカバーデザインを新しくしたものです。

[増補新版] イデオロギーとしての「日本」
「国語」「日本史」の知識社会学

[著者]ましこ ひでのり

有史以来の連続性が自明視される「日本」という枠組みを「いま/ここ」という視点から解体する。

定価=本体 3,400円+税
2003年11月30日/A5判並製/408頁/ISBN978-4-88303-122-1



岡熊臣 転換期を生きた郷村知識人
一幕末国学者の兵制論と「淫祀」観

[著者]張憲生

幕末津和野の山村小社の家に生まれ、国学を学び、晩年には津和野藩藩学・養老館の国学教師として登庸された岡熊臣の思想形成のプロセスとその言説を、彼の生きた激動の時代背景から読み解いた斬新で緻密な論攷。周縁に生きたがゆえに、郷村の社会的現実に根ざした思想を展開した彼の姿を詳細に描き出すことで、転換期「国学」の多様なあり方が浮き彫りにされる。

定価=本体 4,800円+税
2002年6月27日/A5判上製/344頁/ISBN978-4-88303-097-2



可視性をめぐる闘争

戦間期ドイツの美的文化批判とメディア

[著者]前田良三

変容する社会、「平面化」する視覚体験、それに反応する「ベンヤミンの隣人」たちの文化批判の言説。彼らが遭遇し、すれ違う鉄道というトポス。二次元性のエコノミーに基づき展開するトランスカルチュラルな視覚表現の実践。それら、近代というフレームに織り込まれた、「地」と「図」を読み解き、言説と実践の両面における視覚の「20世紀化」がはらむトランスカルチュラルな布置を具体的に浮かび上がらせる。

[書評]
《図書新聞》2014年2月15日号、評者:吉野実氏
『西洋史学』No.253(2014)、日本西洋史学会編、評者:佐藤卓己氏

定価=本体 2,800円+税
2013年11月15日四六判並製/344頁/ISBN978-4-88303-344-7



加速化依存症

疾走/焦燥/不安の社会学

[著]ましこ・ひでのり

ヒトはなぜヒトはなぜ走りつづけるのか。ネット社会をはじめとした技術革新、移動や情報
伝達の超高速化は、時間的ユトリや幸福をもたらさず、皮肉にも、不安とあせり、そして格差を助長する。ヒトをおいたてる現代社会の切迫感はどこからくるのか。「時間泥棒」の正体に肉迫する。

[関連記事]
《東京新聞》「考える広場」、2014年4月19日

定価=本体 1,700円+税
2014年3月15日四六判上製/200頁/ISBN978-4-88303-359-1



考えるとは乗り越えることである
好村冨士彦遺稿・追悼集

[著者]好村冨士彦
[編者]好村冨士彦遺稿・追悼集刊行委員会

E・ブロッホ、ベンヤミン研究者として業績を残す一方で広島の地にて反核・反原爆の声を上げ続けてきた独文学者・好村冨士彦氏。本書は、ブロッホの銘「考えるとは乗り越えることである」を座右に書き綴られた原爆詩人・峠三吉との出会い、「ユートピアの精神」について、日大全共闘運動総括ほか文学・文明・社会批評など単行本未収録約40本の論文と追悼者90人による遺稿・追悼集。

定価=本体 5,000円+税
2003年9月15日/四六判並製/616頁/ISBN978-4-88303-125-2

キットラー 対話
ルフトブリュッケ広場

[著者]F・キットラーS・バンツ
[訳者]前田良三原克

数学によって可能となったテクノロジーと、それを前提に出現した文化表現を、ルネサンスから現代のメディア・アートまでたどる。スイスのアーティスト、シュテファン・バンツを相手に新たな文化史の構想が展開される。

定価=本体 2,000円+税
1999年11月30日/A5版上製/112頁/ISBN978-4-88303-062-0

言語現象の知識社会学
社会現象としての言語研究のために

[著者]ましこ・ひでのり

言語現象・言語論の知識社会学的「解体新書」
性的少数者やデジタルネイティブの言語表現など現代日本に遍在する社会現象としての言語現象/リテラシー論やモジ論、敬語論など既存の言語記述・言語論がみおとしてきた現実/関係者が無自覚なまま行使し支配されつづけるポリティクスに知識社会学的視座からきりこむ。

定価=本体 2,800円+税
2017年9月15日/A5判並製/256頁/ISBN978-4-88303- 444-4

幻想としての人種/民族/国民
「日本人という自画像」の知的水脈

[著者]ましこ・ひでのり

「ヒトは血統・文化・国籍等で区分可能」という感覚は、ねづよい。しかし、それは近代以降に発明された虚構であり、いまのところ支配的な幻想にすぎない。本書は、「黄色人種でヤマト民族で日本人」であると信ずるあなたの、「自画像」修正のためのカガミである。

[書評]
《一坪反戦通信》No.200、2008年7月28日
  一坪反戦地主会関東ブロックホームページ→http://www.jca.apc.org/HHK/

定価=本体 1,600円+税
2008年5月25日/四六判並製/160頁/ISBN978-4-88303-224-2

ゴジラ論ノート

怪獣論の知識社会学

[著者]ましこ・ひでのり

戦後日本列島に「襲来」するゴジラをめぐる知識社会学――
誕生から 60 余年をへて戦後日本サブカルチャー史に確固たる位置を占める「ゴジラ」シリーズはじめ特撮怪獣映画・テレビドラマ。これらの作品群のかかえる寓意や政治性 - 思想性をめぐりさまざまな言説がくりひろげられてきた。制作陣・観衆が共有した戦争体験・戦争観や「南方幻想」など地政学感覚や、歴史意識を整理しながら、軍事大国化への夢想やオリエンタリズムなど、批評家たちの無自覚な自己投影をえぐりだす。

定価=本体 1,700円+税
2015年5月20日四六判並製/232頁/ISBN978-4-88303-381-2

コロニアルな列島ニッポン

オキナワ/オホーツク/オガサワラがてらしだす植民地主義

[著]ましこ・ひでのり

そもそも沖縄・「北方四島」・小笠原は「日本固有の領土」なのか。安保体制が日本国憲法に優越するなど列島全域が準植民地であるという経緯もふくめ、二重の意味で日本は戦後一貫して「植民地」というほかない。歴史的現実からめをそらす防衛機制からうまれた構造的死角をあきらかにする。

定価=本体 1,700円+税
2017年5月30日四六判並製/184頁/ISBN978-4-88303-440-6

時空のゲヴァルト
宗教改革からプロスポーツまでをメディアから読む

[著者]マンフレート・シュナイダー
[訳者]前田良三原克高木葉子

ルター×マクルーハン
スポーツヒーロー×エロス
ヴァグナー×ジーバーベルク
チャウシェスク裁判×王の処刑の伝統
ゴダール×エントロピー
携帯電話×情報ネットのパラノイア、……。メディアという視点で結び合わせ切り裂く、注目の論者、初の邦訳論集。

定価=本体 3,000円+税
2001年9月25日/A5判並製/278頁/ISBN978-4-88303-081-1

始原と反復
本居宣長における言葉という問題

[著者]友常勉

本居宣長〔始まり〕の創出――一
八世紀後半から一九世紀初頭の徳川期日本において
ひとつの潮流を形成した本居宣長の古学古道論が、
「世界を再-結集する」信条や世界観をどのように創出しようとしたのかを、
差異と反復をめぐる新たな思考を通して考察する。

定価=本体 2,400円+税
2007年7月20日/四六判上製/256頁/ISBN978-4-88303-200-6



死者の追悼と文明の岐路

二〇一一年のエジプトと日本

[編著者] 大稔哲也島薗進

激動する社会における死者の追悼の意味を問う――
1 月 25 日、エジプト革命。 3 月 11 日、東日本大震災。 2011 年、危機に直面した両国での死者の追悼の意味を死生学の視座からグローバルに論じる。2011 年 9 月開催 エジプト・日本学術交流シンポジウム「死者の追悼と文明の岐路 2011 年」論文集。

[書評・紹介]
『月刊寺門興隆』「仏書 厳選18冊」、2013年8月号、興山舎

定価=本体 1,800円+税
2012年3月15日
A5判並製/168頁/ISBN978-4-88303-308-9



自然と人

近代中国における二つの思想の系譜の探究

[著]王中江(Wang ZhongJiang)
[監訳]馬場公彦(Baba Kimihiko)
[訳]葛奇蹊(Ge QiQi)佐藤由隆(Sato Yoshitaka)

中国哲学史・中日近現代哲学研究の第一人者である著者が、清末・民初以降の厳復、章炳麟、胡適、馮友蘭、金岳霖、陳独秀、張岱年、梁漱溟など著名な哲学者・思想家十数名の思想と言説を取り上げ、近代中国において西洋の「自然」と「人」の概念を、伝統的思想といかに結合し、変容させていったのかを取り扱う力作。6編15章で近現代中国の哲学史を書き換える。

定価=本体 8,500円+税
2023年5月15日A5判並製/788頁/ISBN978-4-88303-561-8



書物の図像学
炎上する図書館、亀裂のはしる書き物机、空っぽのインク壺

[著者]原克

ベンヤミンの「一方通行路」を通って、書かれたものの図像を収集する旅に出かけよう。行く先はカフカである。

定価=本体 2,718円+税
1993年6月25日/
四六判並製/284頁/ISBN978-4-88303-015-6

身体教育の知識社会学

現代日本における体育・食育・性教育・救急法等をめぐる学習権を中心に

[著者]ましこ・ひでのり

競技スポーツ等の身体運動は「健全なる精神」の育苗装置。知育・徳育の基盤こそ体育。――これら、うたがわれることのない図式こそ、知性の欠落にもとづく思考停止、無責任な楽観主義の産物というべきだろう。自明視されてきた「身体教育」の本質を再検証し、栄養学・性教育・救急法などをふくめた保健体育・家庭科ほか「広義の体育」が本来はらむ可能性を提起する。

定価=本体 2,800円+税
2019年8月10日/A5判並製/240頁/ISBN978-4-88303-491-8

[増補新版]たたかいの社会学
悲喜劇としての競争社会

[著者]ましこ・ひでのり

社会という闘技場 傷ついた自分をみつめ直すために! 
本書は「たたかいにかつ」ための本ではない。
「たたかいにかつことは、いいことだ」という議論にまけそうなとき、
めげない元気を呼びさます。
競争のもつ悲喜劇にたえるための、心の予防ワクチン。

定価=本体 2,500円+税
2007年9月15日/四六判並製/320頁/ISBN978-4-88303-212-9



知の政治経済学
あたらしい知識社会学のための序説

[著者]ましこ・ひでのり

疑似科学を動員した知的支配の政治経済学的構造を、社会言語学・障害学等をもとに論じる「あたらしい知識社会学」のための序説。知の威信秩序とその格差構造、社会科学の射程および境界、「日本語特殊論」をはじめとする「言語論」、沖縄島への米軍基地集中を合理化する地政学的議論など、既存の体制への挑戦。

[書評]
《沖縄タイムス》、2010年8月7日、評者:桃原一彦氏

定価=本体 3,600円+税
2010年4月25日/A5判並製/408ページ/ISBN978-4-88303-266-2

中世後期のドイツ民間信仰

伝説〔ザーゲ〕の歴史民俗学

[著者]ヴィル-エーリヒ・ポイカート
[訳者]中山けい子

西暦1500年前後は、農民的文化と市民的文化が相克する時代であり、重大かつ決定的な変化が起きた時代である。伝説に登場する表象、動物のデーモン、巨人、森に棲む怪人、家精、元素の精などは、興隆する市民の文化の影響を受けて大きく変化する。本書は、伝説を史料として民衆の俗信の変化、表象の変容を、歴史民俗学、精神史や民衆史の観点から描き出した画期的試みである。

定価=本体 2,800円+税
2014年10月20日四六判並製/356頁/ISBN978-4-88303-362-1

DJカルチャー
ポップカルチャーの思想史

[著者]ウルフ・ポーシャルト
[訳者]原克

マルクスとパブリックエネミーをリミックスして、ダルになったアドルノとディランをサンプリングすれば、ラブパレードも少しは信じていいかなって気になる。デジタル回路に心を奪われたキットラーを呼んで、グランドマスター・フラッシュに配線を頼み、ヘーゲルとベンヤミンをフィードバックさせて、あとはマッシヴ・アタックに任せておけば、レイブな思想になって、ねぼけた頭をシャッフルしてくれる。そしたら、「今、此処」にいるって感じられるんじゃないかな。「踊り、そして考えるために」 ――清野 栄一/作家・DJ

定価=本体 2,200円+税
2004年4月20日/四六判並製/200頁/ISBN978-4-88303-137-5



天皇教的精神風土との対決
「討論塾」―その理念と実践

[著者]竹内芳郎

討論なしに民主主義はありえない。哲学者・竹内芳郎と「討論塾」塾員たちが天皇制・人権・「平和憲法」・戦後補償・マルクス主義などをめぐって真の討論を模索した 年の軌跡。

定価=本体 3,800円+税
1999年7月22日/A5判並製/472頁/ISBN978-4-88303-059-0

ニーチェ 知のゆくえ

一  知への問い

[著]仲井幹也

著者の哲学への入口にはニーチェがあり、哲学について考えるときの中心にあるのも、またニーチェである。
なにゆえに、ニーチェは、古代ギリシャの哲学者プラトンに対して批判的なのか。著者は、善のイデアによる「普遍的な知」を語るプラトンに対するニーチェの誤った捉え方の淵源を、プロティノス/アウグスティヌスによって生まれた「歴史的知の断裂」に見る。『ニーチェ 知のゆくえ』三巻本の第一書。

定価=本体 1,600円+税
四六判並製/164頁/ISBN978-4-88303-571-7



ニーチェ 知のゆくえ

二  知と非知

[著]仲井幹也

人間の知のはかなさを語り、人間知性の与らなかった数々の永遠が存在したのだと語るニーチェ。科学・芸術・宗教・哲学、それら人類の知の総体を構図化して再考する上で、ニーチェがたちむかわざるを得なかった哲学の巨星の一人が、カントである。カントの正しい姿を知る上で、ヘーゲルもまた著者は対比的に論じざるを得ない。二人の哲人のテキストを精査することで、この時代を超えんと格闘する知のあゆみをたどる。『ニーチェ 知のゆくえ』三巻本の第二書。

定価=本体 2,400円+税
四六判並製/256頁/ISBN978-4-88303-572-4



日本人という自画像
イデオロギーとしての「日本」再考

[著者]ましこ・ひでのり

アジア・国内少数派という鏡がうつしだす<みにくい日本>
「日本〈文化/史〉」のもつイデオロギーをあばきだし、死角にかくされた「想像の共同体」としての日本および多数派知識人の「整形された自画像」を、ラジカルかつ痛快に活写し、かつ脱構築する。

定価=本体 2,300円+税
2002年10月10日/A5判並製/200頁/ISBN978-4-88303-100-9



ハーバーマスとリオタール 
理解の臨界

[著者]マンフレート・フランク
[訳者]岩崎稔

「近代」に対極的な立場をとるハーバーマスとリオタール。この二人の対話を思想的に再構成し、《合意》と《不合意》をめぐる議論の展開を通じて、「近代」の評価を問う。

定価=本体 1,845円+税
1991年1月23日/四六判並製/168頁/ISBN978-4-88303-003-3

平和学と歴史学

アナキズムの可能性

[著者]戸田三三冬
[解題]田中ひかる

エッリーコ・マラテスタを中心とするイタリア社会主義(アナキズム)史の膨大な史料・文献に基づく緻密な先駆的研究の上に、「構造的暴力」と「積極的平和」、世界システム論、フェミニズム、「萃点の移動」、「40億年の私の生命」、禅の呼吸、エンパワメントとエクスポージャー、ロングハウスデモクラシー、身土不二など、多様な考え方と実践を取り込み構想された平和学の中で、「いまここ」の「方法」としてアナキズムが描き出される 。

定価=本体 6,500円+税
2020年8月31日/A5判並製/602頁/ISBN978-4-88303-512-0

母権論 
[序論・リュキア・クレタ]

[著者]J・J・バッハオーフェン
[訳者]佐藤信行佐々木充三浦淳桑原聡

本書はさまざまな二項対立――母と父、大地と天空、闇と光、死と生、ネイチャーとカルチャー――を含みながらも、それを超越した人間存在の原初である〈母なる〉世界を情熱的に描き出す。

定価=本体 3,107円+税
1992年7月10日/四六判並製/288頁/ISBN978-4-88303-009-5

メトニミーの近代

[著者]樋口桂子

換喩〈メトニミー〉の力のありかは、どこなのか?動物寓話におけるイメージ(挿絵)とテキストの関係を分析し、視覚へと傾斜する近代以降の表現構造の変化とその修辞的意義を明らかにする。

定価=本体 2,300円+税
2005年4月10日/四六判上製/230頁/ ISBN978-4-88303-158-0





[男性論]

[新装版] 男たちの未来 支配することなく、力強く
変革を迫られる男たち

[著者]ヴォルター・ホルシュタイン
[訳者]岩井智子

男であるということの意味は? 男らしさとは何か? 男の誤りとは何か? 男の変革と社会の変革とは? 変革を迫られる男たち。

定価=本体 2,427円+税
1998年10月20日/四六判並製/332頁/ISBN978-4-88303-014-9



[新装版] 男という病
男らしさのメカニズムと女のやさしさ

[著者]ヴィルフリート・ヴィーク 
[訳者]梶谷雄二

女性依存症=女性をドラッグとして消費しなければ生きられない男たち。そんな男たちに嫌気がさしながらも甘えさせ、支えてしまう女たち。男である著者自身の経験、またセラピストとしての経験を語りつつ、この「病」の悪循環を断ち切る道をさぐる。

定価=本体 1,942円+税
1998年7月31日/四六判並製/280頁/ISBN978-4-88303-005-7



[新装版] 男という病の治し方
女性依存症を断つ――自分を見つめる男たち

[著者]ヴィルフリート・ヴィーク 
[訳者]梶谷雄二

愛とは! 男性の暴力とは! 不安とは!争いとは! 和解とは! 男性特有の話し方とは! 対話とは! 息子との関係とは!男たちの学ぶ場とは! 好評『男という病』の続刊。男性グループセラピーの実践からの問いかけ。男性は何を学ぶべきか?

定価=本体 2,427円+税
1998年10月20日/四六判並製/352頁/ISBN978-4-88303-016-3



男と女 すれ違う幻想

[著者]梶谷雄二

「男」「男社会」への自己批判を、日常生活のさまざまな場面から具体的に行うと同時に、その理論的背景をやさしく説きおこし、それぞれの「男」と「女」が新しい関係を築いていくための手がかりを与える。
田嶋陽子氏(法政大学教授)絶賛推薦。

定価=本体 1,748円+税
1994年7月25日/四六判並製/200頁/ISBN978-4-88303-023-1



年下の男
より、はば広い選択の可能性

[著者]ウルズラ・リヒター
[訳者]中村昌子

13歳年下の男性と結婚したことから体験した、周囲のとまどいや中傷、拒絶……。それをきっかけに、著者は「女が男より年上のカップル」というテーマに取り組んだ。彼らの出会い、結婚、両親や友人たちとの実践。

定価=本体 1,942円+税
1995年4月20日/四六判並製/262頁/ISBN978-4-88303-027-9



復讐の社会学
女たちの場合

[著者]ウルズラ・リヒター
[訳者]岩井智子

女たちの復讐はさげすまれ、男たちの復讐は英雄的とされる。しかし、女たちこそ、傷ついた威信の回復と正当性の修復のために、復讐を必要としている。だからこそ、女達の復讐は男たちを恐れさせる。

定価=本体 2,400円+税
1997年7月25日/四六判並製/231頁/ISBN978-4-88303-043-9