可視性をめぐる闘争

戦間期ドイツの美的文化批判とメディア

[著者]前田良三

変容する社会、「平面化」する視覚体験、それに反応する「ベンヤミンの隣人」たちの文化批判の言説。彼らが遭遇し、すれ違う鉄道というトポス。二次元性のエコノミーに基づき展開するトランスカルチュラルな視覚表現の実践。それら、近代というフレームに織り込まれた、「地」と「図」を読み解き、言説と実践の両面における視覚の「20世紀化」がはらむトランスカルチュラルな布置を具体的に浮かび上がらせる。

[書評]
《図書新聞》2014年2月15日号、評者:吉野実氏。

定価=本体 2,800円+税
2013年11月15日四六判並製/344頁/ISBN978-4-88303-344-7


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[目次]

   はじめに  007
      註  018

第 I 部 可視性をめぐる闘争  021
   都市というゲシュタルト平面―ジンメル  023
   ゲシュタルトの死/死のゲシュタルト―ゲオルゲ  049
   照準器のなかの「ゲシュタルト」―ユンガー  079
   ヴァイマル文化の航空写真―クラカウアーの「映画光学」 097
      註  127

第 II 部 想像界―鉄道的・映画的  145
   鉄道―遍在する「テクノロジーのゼロ記号」 147
   鉄道のモダニティ あるいは都市生活のメトロノーム  158
   想像的身体の夢想装置  175
   地下鉄という体験  195
   阿呆列車の酩酊と覚醒―百鬼園メディア帖のために  207
      註  220

第 III 部 視覚のトランスカルチュラル  229
   字幕というフレーム  231
   二次元性のエコノミー  251
      註  279

   おわりに  287
      註  296

      あとがき  297
      人名索引  1
      作品索引  9
      事項索引  15
      図版一覧  24
      文献一覧  28


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