著訳者紹介


*データは原則として刊行時のものです*

 

神林恒道
かんばやし・つねみち

1938年生まれ。京都大学大学院博士課程修了。大阪大学名誉教授、前立命館大学大学院教授、博士(文学)。専門は美学・芸術学。著書に、『芸術学ハンドブック』(潮江宏三・島本浣と共編著、勁草書房、1989)、『シェリングとその時代──ロマン主義美学の研究』(行路社、1996)、『近代日本「美学」の誕生』(講談社学術文庫、2006)など。訳書にアルマン・ニヴェル『啓蒙主義の美学──ミメーシスからポイエーシスへ』(晃洋書房、2004)、『ドイツ・ロマン派風景画論──新しい風景画の模索』(仲間裕子と共訳、三元社、2006)、金英那『韓国近代美術の百年』(監訳、三元社、2011)などがある。(2016年4月現在)

 

[神林恒道の書籍一覧]

東アジアにおける〈書の美学〉の伝統と変容

[編者]神林恒道・萱のり子角田勝久

「書は美術か否か」。小山正太郎と岡倉天心の論争を起点に、日中韓、そして欧米の研究者が「書く」ことの美を問う画期的論集。東西のまなざしの交差によって、“東アジアの伝統文化”を超えた〈書の美〉が立ち現れる。 (「東アジア文化都市2015新潟市」での国際シンポジウム報告集。日本語と英中韓の二言語表記)

[書評・紹介]
《書道美術新聞》2016年5月1日(第1075号、美術新聞社)
《毎日新聞》2016年5月12日夕刊、記事:桐山正寿氏
『書道界』2016年7月号(No.320、藤樹社)、「書巻の気」150、評者: 臼田捷治氏
《新潟日報》2016年7月3日、「にいがたの一冊」、評者:並木誠士氏
『墨』2016年9・10月号(242号、芸術新聞社)、評者:淺沼圭二氏、松村茂樹氏

定価=本体 5,200円+税
2016年4月10日
A5判上製/504頁/ISBN978-4-88303-405-5

作品とコンテクスト
メンツェル《サンスーシのフルート・コンサート》
美術に見る歴史問題

[著者]ヨスト・ヘルマント
[訳者]神林恒道+三浦信一郎

時代の荒波に翻弄され続けた
近代ドイツの歴史のなかで、
この絵は、どのように受容されてきたか。
画家の追い求めた、
真のフリードリヒ大王像とは?

場面は、まばゆいシャンデリアが照らし出す、 サンスーシ宮殿での優雅なコンサートの情景。 伝説の啓蒙絶対君主フリードリヒ大王を取り囲んで、和やかな雰囲気に溢れるこの絵は、のちの時代に形成される国王のイメージにともなって、さまざまに解されることになる。 画家は100年前の王の姿に何を見たのか? 王を囲む聴衆はいったい誰なのか、奏でられているのはいかなる音楽か? 綿密な考証をもとに、ドイツで最も著名なこの絵の本来の意義を探る。

[書評]
《新潟日報》2014年7月13日、評者:山梨俊夫氏→記事を読む

定価=本体 2,200円+税
2014年5月10日四六判並製/120頁+カラー折込図版/ISBN978-4-88303-352-2

韓国近代美術の百年

[著者]金英那(キム・ヨンナ)
[監訳者]神林恒道
[訳者]仲間裕子大久保恭子+要真理子+竹中悠美

日本帝国主義の「残りかす」、西洋美術の「ものまね」といわれながらも、絶えずその独自性を追求しつづけた「20世紀韓国美術」の激動の100年史。その圧倒的な活力と魅力のゆえんを論じきった、初の通史。

[書評
《京都新聞》2011年9月14日→記事を読む
《新潟日報》《熊本日日》2011年10月23日、ほか→記事を読む
『美術の窓』2011年10月号
《読売新聞》「記者が選ぶ」、2011年11月27日
『美術フォーラム21』Vol.24(2011年、醍醐書房)、評者:高晟剋

定価=本体 4,000円+税
2011年8月10日/A5判上製/368頁/ISBN978-4-88303-285-3

日本美術101鑑賞ガイドブック
西洋美術101鑑賞ガイドブック

[編著者]神林恒道+新関伸也

見ることから始まる、名作101選の味わい方。
辞書も事典も、専門知識もいりません。肩ひじ張らずに、まず「見る」ことから始めましょう。これが芸術鑑賞の第一歩です。 面白いと感じたら、なぜかと思います。 これにこたえるレシピが、本書の作品解説です。 「なにが描かれているのか」「その見どころ」「その位置づけ」というふうに、 段階を追って味わいが深まります。

各 定価=本体 2,800円+税
日本美術:2008年7月30日/A5判並製/236頁/ISBN978-4-88303-228-0
西洋美術:2008年9月30日/A5判並製/240頁/ISBN978-4-88303-229-7

ドイツ・ロマン派風景画論
新しい風景画の模索

[編訳者]神林恒道+仲間裕子

ロマン主義的心情とその芸術観を読み解く────
ドイツ・ロマン派の絵画論の綱領的著述と見なされてきたC・G・カールス「風景画に関する九通の書簡」をはじめ、ルンゲ「芸術と芸術家の使命について(遺稿集から)」、フリードリヒ「芸術と芸術精神について」ほかの翻訳と解説。

定価=本体 3,000円+税
2006年11月25日/A5判上製/258頁/ISBN978-4-88303-176-4

作品とコンテクスト
ライト《空気ポンプの実験》
科学と宗教の神聖同盟

[著者]ヴェルナー・ブッシュ
[訳者]神林恒道

産業革命と絵画表現
科学と宗教の架け橋としての
人工照明絵画

ライトの《空気ポンプの実験》は、18世紀の絵画を解き明かす鍵である。この絵の描写には、これを貫く三つの局面が指摘される。まず第一の局面において、この絵は手の込んだ実験のきわめて精確な再現描写である。第二の局面において、これは夜に行われた実験という、特殊な演出効果を狙った表現である。実験者は魔術師のように登場し、これに対する観衆のさまざまな反応が、綿密な表現で描きとめられている。第三の段階では、当時問題となった進歩への信頼と宗教の関係についてなされた、ことを分けての反省が示されている。この反省は同時にまた、芸術の歴史とその伝統的なフォルムとの対決でもあった。だが、そうした対決を乗り越えて進歩の問題に迫ろうとしたライトの姿勢は、この絵においても明らかである。またそれによって、この絵は18世紀の芸術言語の危機についての自覚の証ともなっているのである。

定価=本体 2,000円+税
2007年1月25日四六判並製/116頁+カラー折込図版/ISBN978-4-88303-195-5

※本書は、1994年に小社から刊行された同書のカバーデザインを新しくしたものです。


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