著訳者紹介


*データは原則として刊行時のものです*

 

砂野幸稔
すなの・ゆきとし

熊本県立大学教員。専門分野:アフリカ地域研究、多言語社会論、フランス語圏文化研究。主要業績:〔著書〕『ポストコロニアル国家と言語─フランス語公用語国セネガルの言語と社会』(三元社、2007)、〔共編著〕『アフリカのことばと社会』(三元社、2009)〔訳書〕ルイ=ジャン・カルヴェ『言語学と植民地主義─ことば喰い小論』(三元社、2006)、エメ・セゼール『帰郷ノート・植民地主義論』(平凡社ライブラリー、2004)。(2012年3月現在)

 

[砂野稔の書籍一覧]
[単著・共著]

多言語主義再考

多言語状況の比較研究

[編者]砂野幸稔

「多言語主義(multilingualism)」は、本当に普遍的な価値たり得るのか。現代世界において「言語」はどのような問題の場としてあらわれているのか、世界各地域の多言語状況から問いかえす。「言語問題」とは、「言語」の問題ではなく、「人間」の問題なのである。

定価=本体 8,500円+税
2012年3月25日A5判並製/756頁/ISBN978-4-88303- 310-2



アフリカのことばと社会
多言語状況を生きるということ

[編著者]梶茂樹+砂野幸稔

圧倒的大多数の現地語といくつかのヨーロッパ諸語の織りなす重層的な多言語使用の実態。危機言語、母語主義といった西側世界による介入。それらがつくり出す複雑な言語状況を概観し、サハラ以南アフリカ14カ国の、ことばと社会をめぐる諸問題を具体的に論じる。アフリカ社会を理解するうえで、なぜ言語問題が重要なのかを明らかにし、アフリカ地域研究への新たな視点を提示する。

定価=本体 6,300円+税
2009年4月30日
A5判上製/576頁/ISBN978-4-88303-238-9



ポストコロニアル国家と言語
フランス語公用語国セネガルの言語と社会

[著者]砂野幸稔

欧米型「多言語主義」の臨界────
「独立」以来、「国民」が使いこなせない旧宗主国の言語を「国家公用語」としているセネガル。公共性を担保する言語のない、「曖昧な多言語主義」状況をつくりだす国際機関、巨大NGOの「援助という名の介入」。 人々の言語生活の実態調査から、その問題点を明らかにするとともに、言語的多様性と社会的共同性がいかにして両立しうるかをさぐっていく。

定価=本体 4,800円+税
2007年12月20日/A5判上製/516頁/ISBN978-4-88303-214-3




[翻訳]
言語戦争と言語政策

[著者]ルイ=ジャン・カルヴェ
[訳者]砂野幸稔+今井勉西山教行佐野直子中力えり

欧米型「多言語主義」があたかもアプリオリに肯定的な価値として称揚される現在、言語について語ることの政治性と世界の多言語性が孕む緊張を鋭く描き出し、そうした自明性そのものに、あらたな問い直しをせまる社会言語学の「古典」。

定価=本体 3,500円+税
2010年4月30日/
A5判上製/308頁/ISBN978-4-88303-267-9



言語学と植民地主義
ことば喰い小論

[著者]ルイ=ジャン・カルヴェ
[訳者]砂野幸稔

“言語は人間に役立つためにあるのであって、その逆ではない”────
本書は、 没政治的多言語主義者や危機言語擁護派の対極にたち、言語問題への徹底して政治的な視点を提示する。

定価=本体 3,200円+税
2006年7月20日/A5判上製/304頁/ISBN978-4-88303-182-5




[雑誌『ことばと社会』]
脱帝国と多言語化社会のゆくえ
ことばと社会 別冊2

[編]『ことばと社会』編集委員会

 

定価=本体 2,500円+税
2005年6月25日/A5判並製/322頁/ISBN978-4-88303-151-1



ことばと社会 14号
特集:リテラシー再考

[編]『ことばと社会』編集委員会

 

定価=本体 2,500円+税
2012年10月25日
A5判並製/352頁/ISBN978-4-88303-323-2



ことばと社会 3号
特集:単一言語支配

[編]『ことばと社会』編集委員会

 

定価=本体 2,200円+税
2000年6月25日/A5判並製/215頁/ISBN978-4-88303-068-2




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