ポストコロニアル国家と言語 フランス語公用語国セネガルの言語と社会

砂野幸稔/著
●本体4800円+税

2007年12月20日/A5判上製/516頁/ ISBN978-4-88303-214-3


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【内容】

欧米型「多言語主義」の臨界

「独立」以来、「国民」が使いこなせない旧宗主国の言語を「国家公用語」としているセネガル。公共性を担保する言語のない、「曖昧な多言語主義」状況をつくりだす国際機関、巨大NGOの「援助という名の介入」。 人々の言語生活の実態調査から、その問題点を明らかにするとともに、言語的多様性と社会的共同性がいかにして両立しうるかをさぐっていく。

【目次】

序論  7
[1]言語への眼差し――アフリカ人作家のとらえたポストコロニアル社会と言語  7
[2]アフリカ地域研究における言語問題研究  11
[3]社会言語学とアフリカの言語問題  20
[4]先行研究  31
[5]方法  33
注  34

第1部 インヴィヴォな管理――ウォロフ語の拡大とウォロフ化への抵抗

序章  38
[1]はじめに――「超民族語」ウォロフ語  38
[2]先行研究  42
[3]調査の目的と方法  46
[4]セネガルの言語と民族概観(統計と地図)  49
[5]「民族」、「言語」の分類について  54

[第1章]ウォロフ語の拡大   56
[1]第一言語話者数の拡大  56
[2]大多数の人々の理解する言語  58
[3]場面による言語使用 : どこでウォロフ語を使うか  60
[4]ウォロフ化の要因  65

[第2章]ウォロフ化への抵抗――多言語使用という選択   69
[1]第一類型ダカール型 : ダカール  71
[2]第二類型ポドール型 : ポドール  74
[3]第三類型ジガンショール型 : ジガンショール  80
[4]ウォロフ化への抵抗――ウォロフ語の独占を阻むもの  91

[第3章]フランス語の位置  100
注  110

第2部 インヴィトロな管理――作為と不作為

[第1章]フランス植民地帝国とセネガルの諸言語   117
[1]植民地支配と言語  117
[2]植民地化以前のセネガルの諸言語  120
[3]「国民化」と「同化」―「黒いフランス人」は生み出されたか?  131
[4]フランス語による分断とウォロフ語の拡大  145
[5]結論 155
[第2章]独立後のセネガルにおける言語と政治  159
[1]フランス植民地主義の遺産  159
[2]サンゴール政権――一九六〇年から一九八〇年まで  162
[3]ジュフ政権――一九八一年から二〇〇〇年まで  180
[4]結論  193

[第3章]セネガルにおける言語ナショナリズムの系譜   195
[1]言語ナショナリズムの不在?  196
[2]反植民地主義ナショナリズムとしての言語ナショナリズム  199
[3]独立後の新植民地主義批判と言語ナショナリズム  210
[4]「国語」ナショナリズムの蹉跌  216
[5]結論  222
注  224

第3部 言語政策と介入

終章  234
[1]ワッド政権の誕生と「ソッピ」  234
[2]言語政策の「代理執行」  239
[3]「母語」主義という介入  244
[4]結びに代えて――「フランコフォニー」という介入  249
注  251

結論   253
[1]全体の総括  253
[2]今後の展望  258

補論

[補論1]セネガルにおけるアラビア語文学――イスラームと文学の言語  262
[1]セネガルにおけるイスラーム   263
[2]セネガルにおけるアラビア語イスラーム文学  268
[3]フランス語の浸透とアラビア語の後退――ウォロフ語イスラーム文学  273
[4]結びに代えて―イスラームと文学の言語 277
注 278

[補論2]七都市調査結果の分析――三類型  279
[1]第一類型 : ダカール型――ウォロフ語単一言語支配  279
[1―1]ダカール  279
[1―2]サンルイ  296
[1―3]第一類型ダカール型総括  314
[2]第二類型 : ポドール型―ひとつの地域有力言語とウォロフ語  315
[2―1]ポドール  315
[2―2]ファティック  330
[2―3]第二類型ポドール型総括  347
[3]第三類型 : ジガンショール型――ウォロフ語と複数の地域有力言語  348
[3―1]ジガンショール  348
[3―2]タンバクンダ  373
[3―3]バケル  388
[3―4]第三類型ジガンショール型総括  405
注 406

あとがき  409

事項索引  i
人名索引  vii
資料
[1]フランス語およびウォロフ語調査票  xii
[2]IJJIB WOLOF ? SYLLABAIRE WOLOF  xvi
[3]KADDU No.7, No.10  li
参考文献  lxxix

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