著訳者紹介


*データは原則として刊行時のものです*

 

森川輝紀
もりかわ・てるみち

1945年兵庫県生まれ。東京教育大学教育学研究科博士課程修了。現在、福山市立大学教育学部教授、埼玉大学名誉教授。著書:『近代天皇制と教育』(1987年、梓出版社)、『教育勅語への道』(1990年、三元社)、『大正自由教育と経済恐慌』(1997年、三元社)、『国民道徳論の道』(2003年、三元社)。『増補版 教育勅語への道』(2011年、三元社)。共著書:『教育社会史』(2002年、山川出版社)、『教育の社会文化史』(2004年、放送大学教育振興会)、『教育の社会史』(2008年、放送大学教育振興会)、『教育史入門』(2012年、放送大学教育振興会)、『公共性・ナショナリズムと教育』(2014年、日本図書センター)。(2015年6月現在)

 

[森川輝紀の書籍一覧]

教養の教育学

[著者]森川輝紀

人間が人間として存在している限り、教育的プロセスを経て存在している。その体験・経験にもとづいて、誰しもが言葉を獲得すれば、教育について語ることができる。しかし、何が正解なのか問われることもあるいはそれを求めるための手続き(方法)が共有されることもない。「教育学」という学問は、そうした手続き(方法)を明示するものでなければならない。その方法が共有されることによって、一つの事実に迫ることが可能になる。そのためには、「教育の論理」という共通の土俵に立つことである。教養としての「教育学」は、そうした共通の土俵の形成にかかわる学問である。

定価=本体 1,800円+税
2015年6月20日B6判並製/ 236頁/ISBN978-4-88303-385-0

[増補版]教育勅語への道
教育の政治史

[著者]森川輝紀

国家と教育。教育政策に大きな足跡を残した、田中不二麿、元田永孚、森有礼、井上毅。明治国家形成期、ゆれ動く時代のなかで、近代教育制度の確立に向けて、彼らは、国家と教育の関係をどのようにとらえ、教育に何を求めたのか。そして、なぜ教育勅語へと至ったのか。

定価=本体 3,200円+税
2011年7月25日/四六判上製/348頁/ISBN978-4-88303-295-2

国民道徳論の道
「伝統」と「近代化」の相克

[著者]森川輝紀

「教育勅語」をいかに近代国民国家のなかで機能させていくか。正統イデオローグとして、元田永孚、井上哲次郎、吉田熊次らは、そのために、いかなる論理を構築したのか。また、それらがいかように受け入れられ、あるいは排除されていったのかを明らかにし、日本近代教育の基底を問う。

定価=本体 2,500円+税
2003年5月10日/四六判上製/240頁/ISBN978-4-88303-118-4

大正自由教育と経済恐慌
大衆化教育と学校教育

[著者]森川輝紀

大衆化社会・経済恐慌・ファシズムへと社会の枠組みが大きく振れていくなかで、地域社会での現実を学校・教師はどのように意識し対処したのか。埼玉県をフィールドとして、近代教育における可能性とその転形への道筋をさぐる。

定価=本体 2,800円+税
1997年2月28日/四六判並製/246頁/ISBN978-4-88303-037-8

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