著訳者紹介


*データは原則として刊行時のものです*

ロベルト・ザッペリ
Roberto Zapperi

1932年、カタルーニャ生まれ。ローマで哲学と歴史を研究し、現在、エンチクロペディア・イタリアーナ研究所の編集員として活躍している。政治史(フランス革命及び対抗宗教改革の歴史についての著作が、イタリア語ドイツ語フランス語で出版されている)と史的人類学に興味をもち、また数年前からは、史的・芸術的性格をもつ諸問題にも関心を示している。著書に『ブルジョワ革命概念の検討』(バーリ、1974年)『ドン・シピオ・ディ・カストロ、あるペテン師の物語』(パリ、1983年)『妊娠した男−−男・女・能力』(パリ、1983年)『アンニパーレ・カラッチ、若き芸術家の肖像』(トリノ、1989年)。(2007年11月現在)

 

ロベルト・ザッペリの書籍一覧]

作品とコンテクスト
ティツィアーノ《パウルス3世とその孫たち》
閥族主義と国家肖像画

[著者]ロベルト・ザッペリ
[訳者]吉川登

未完の肖像画から権力闘争の歴史を復元する

本来未婚であるはずの教皇が二人の孫とともに描かれる《パウルス3世とその孫たち》。そこには、超皇帝ともいえる教皇位に昇りつめた男の思惑が肖像画として結晶している。肖像画の発するメッセージと画家の描く「真実」の拮抗を解きあかす。

定価=本体 2,200円+税
2007年11月30日四六判並製/156頁+カラー折込図版/ISBN978-4-88303-217-4

※本書は、1996年に小社から刊行された同書のカバーデザインを新しくしたものです。


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