著訳者紹介


*データは原則として刊行時のものです*

 

吉川登
よしかわ・のぼる

1948年生まれ。1977年、京都大学大学院文学部研究科博士課程修了。現在、熊本大学教育学部教授。専門美術史・美術理論、美術教育(鑑賞学)。論文に「鑑賞教育のパラダイムの転換」(『アート・エデュケーション』第22号、1994年)、「行為としての鑑賞──鑑賞学の序章としての鑑賞行為の分祈」(『大学美術教育学会誌』第25号、1993年)、「ロラン・バルトのテクスト理論についてU──鑑賞学の基礎づけのために」(『熊本大学教育学部紀要』第41号、1992年)、「誰が「産む」のか?──レオナルドとミケランジェロにおける創造性の理念について」(『美学』第168号、1992年)ほか。著書に『ミケランジェロ──作品の分析と概説』(杉山書店、1990年)、『芸術の理論と歴史』(共著、思文閣、1990年)、『西洋の美術──新しい視座から』(昭和堂、1989年)ほか。(2007年11月現在)

 

吉川登の書籍一覧]

作品とコンテクスト
ティツィアーノ《パウルス3世とその孫たち》
閥族主義と国家肖像画

[著者]ロベルト・ザッペリ
[訳者]吉川登

未完の肖像画から権力闘争の歴史を復元する

本来未婚であるはずの教皇が二人の孫とともに描かれる《パウルス3世とその孫たち》。そこには、超皇帝ともいえる教皇位に昇りつめた男の思惑が肖像画として結晶している。肖像画の発するメッセージと画家の描く「真実」の拮抗を解きあかす。

定価=本体 2,200円+税
2007年11月30日四六判並製/156頁+カラー折込図版/ISBN978-4-88303-217-4

※本書は、1996年に小社から刊行された同書のカバーデザインを新しくしたものです。


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