著訳者紹介


*データは原則として刊行時のものです*

 

山下仁
やました・ひとし

現職:大阪大学大学院人文学研究科教授。専門:社会言語学。主要業績:「著書」「怒りの隠蔽―聞き手に怒りをもたらす言語機能について」柿原武史、仲潔、布尾勝一郎、山下仁編著『対抗する言語―日常生活に潜む言語の危うさを暴く』 三元社、 2021 年、 339-369 。「論文」” Die Invektiven verschleiernde Funktion der Sprache”, Hiroyuki Miyashita, Yasuhiro Fujinawa, Shin Takama eds. Form, Struktur und Bedeutung-Festschrift fur Akio Ogawa, Stauffenburg Festschriften, 2020 年、 387-406 。「社会言語学からみたこれからの言語・コミュニケーション教育の課題」佐藤慎司、村田晶子編著『人類学・社会学的視点からみた過去、現在、未来のことばの教育―言語と言語教育イデオロギー』三元社、 2018 年、 94-119 。(2023年10月現在)

 

[山下仁の書籍一覧]
[共著・共編著]

イン/ポライトネス研究の新たな地平

批判的社会言語学の広がり

[編著]大塚生子柳田亮吾+山下仁

イン/ポライトネス研究は新たなステージへ
政治、 AI 、ソーシャルメディア、マウンティングなど「協調」と「非協調」、「ポライト」と「インポライト」のスペクトラムを捉える。本書は、複雑化、多様化する社会の幅広いコミュニケーションへと視野を広げ、イン/ポライトネス研究の地平を開くことを目的とする。

定価=本体 3,500円+税
2023年10月20日/A5判並製/384頁/ISBN978-4-88303-579-3



対抗する言語

日常生活に潜む言語の危うさを暴く

[編著者]柿原武史仲潔布尾勝一郎+山下仁

本書に通底する基本的なテーマは、社会における言語問題および言語政策・言語教育政策である。言語をめぐる昨今の議論や動向をみてみると、世の中の危うさが浮き彫りとなる。「グローバル時代だから」「多文化共生のために」「バリアフリーをめざして」などの美辞麗句が並べられ、誰も反対できないようなスローガンが掲げられる――。そんなときにこそ、日常生活に根付く言語問題・言語(教育)政策の背後にある諸問題を明るみに出し、批判的な眼差しを持ち、思考停止に陥ることなく、本質を見失うことなく議論していかねばならない。

定価=本体 3,500円+税
2021年1月20日/A5判並製/392頁/ISBN978-4-88303-523-6



人類学・社会学的視点からみた過去、現在、未来のことばの教育

言語と言語教育イデオロギー

[編著]佐藤慎司村田晶子
執筆者一覧PDF

現在の言語・コミュニケーション教育に欠けているのは、それ自身が対象言語や文化に関するさまざまなビリーフの維持、再生産に大きく関わっていることへの教育関係者自身の(批判的)意識である。本書は言語、文化、学習といった言語・コミュニケーション研究にとって重要な概念を、社会的な文脈、埋め込まれた状況から切り離さずに取り扱い、日々の教育実践の中で問い直し続ける姿勢をいかに実践していくかを問うている。

定価=本体 3,300円+税
2018年11月30日A5判並製/284頁/ ISBN9780-4-88303-472-7



ことばの「やさしさ」とは何か

批判的社会言語学からのアプローチ

[編者]義永美央子+山下仁

「やさしさ」の再考と解体――
本書は「やさしさ」を共通のキーワードにしながら、日本語教育、医療のことば、ろう教育、言語景観、震災と原発などのさまざまな事象にアプローチしている。言語や社会現象を研究の対象とするものが、それぞれの実践や思索、具体的な調査に基づいて、「やさしさ」という、古くて新しい価値を再評価し、対話の可能性を提供する。

定価=本体 2,800円+税
2015年3月25日A5判並製/288頁/ISBN978-4-88303-383-6



多言語社会日本

その現状と課題

[編]多言語化現象研究会

いま、多言語化、多言語社会、多言語主義、多言語政策、多言語サービス…、「多言語」が飛びかっています。本書は、移民の増加とともに日本で進行しつつある「多言語化」をキーワードに、日本語・国語教育、母語教育、言語福祉、言語差別などをわかりやすく解説する「多言語社会」言語学入門書です。

→本書を授業で用いるための「教師用手引き」PDF

定価=本体 2,500円+税
2013年9月10日A5判並製/294頁/ISBN978-4-88303-349-2



言語意識と社会
ドイツの視点・日本の視点

[編著者]山下仁+渡辺学高田博行

言語を意識するとは、どういうことなのだろうか?
意識は、どのように、言語化されるのだろうか?
言語と意識は、社会とどのように取り結ばれているのだろうか?

定価=本体 3,700円+税
2011年2月15日
A5判上製/296頁/ISBN978-4-88303-282-2



[新装版]「共生」の内実
批判的社会言語学からの問いかけ

[編著]植田晃次+山下仁

多文化「共生」が唱えられてすでに久しい。しかし「共生」の名のもとに、なにが行われているのか。マジョリティのいう「共生」はマイノリティにどう受けとめられているのか? ことばの問題を通して、「共生」の内実を問い、図式化され、消費される「共生」を救い出す試み。

定価=本体 2,500円+税
2011年1月25日
A5判並製/256頁/ISBN978-4-88303-288-4



批判的談話分析入門
クリティカル・ディスコース・アナリシスの方法

[編著者]ルート・ヴォダックミヒャエル・マイヤー
[監訳者]野呂香代子

メディアなどで「当たり前」のように語られていること(談話)を、批判的に分析し、それらの談話が持つ権力性、イデオロギー性を明らかにし、社会的差別、抑圧、不平等などと実践的に闘うための入門書。

定価=本体 3,000円+税
2010年11月15日
A5判上製/271頁/ISBN978-4-88303-276-1

[新装版]正しさへの問い
批判的社会言語学の試み

[著者]野呂香代子+山下仁

「ことば」をとりまく、無批判に受容されている価値観や、いわゆる権威に保証された規準・規範を今一度疑ってみること。そこから見えてくるものは、何か!そもそも「正しさ」とは、政治的・経済的・文化的な利害関係が交錯する社会のなかでつくられたものにすぎない。「正しい」日本語、「正しい」敬語、「正しい」ことばづかい、といった、その「正しさ」のからくりに迫る試み。

定価=本体 2,800円+税
2009年6月30日/
A5判並製/260頁/ISBN978-4-88303-247-1

[新装版]ことば/権力/差別
言語権からみた情報弱者の解放

[編著者]ましこ・ひでのり

少数者/情報弱者の言語権とはなにか────。
はなしことば/かきことばとしての現代標準日本語の支配的現状に疑問をもたない多数派日本人と、その社会的基盤に知識社会学的再検討をくわえる。自明性のもつ権力性・差別性に社会学/社会言語学から根源的な異議をつきつける注目すべき論集。

定価=本体 2,600円+税
2012年7月25日/A5判並製/264頁/ISBN978-4-88303-315-7



言語とその地位
ドイツ語の内と外

[著者]ウルリヒ・アモン
[訳者]檜枝陽一郎+山下仁

あらゆる言語が〈言語〉障壁を形成する。社会の中で言語の地位はどのように規定されるのか。国際コミュニケーション、方言と標準変種など、多様な視点から問題を明らかにする。

定価=本体 2,913円+税
1992年10月25日/四六判並製/262頁/ISBN978-4-88303-010-1



 

[雑誌『ことばと社会』]

ことばと社会 24号
特集:転換期の大学言語教育

[編]『ことばと社会』編集委員会

→右欄の「くわしい内容」から、中を少しだけご覧いただけます!

定価=本体 2,300円+税
2022年10月25日A5判並製/320頁/ISBN978-4-88303-555-7



ことばと社会 23号
特集:パンデミックの社会言語学

[編]『ことばと社会』編集委員会

→右欄の「くわしい内容」から、中を少しだけご覧いただけます!

定価=本体 2,300円+税
2021年10月25日A5判並製/308頁/ISBN978-4-88303-537-3



ことばと社会 22号
特集:〈からだ〉のことを伝える〈ことば〉

[編]『ことばと社会』編集委員会

→右欄の「くわしい内容」から、中を少しだけご覧いただけます!

定価=本体 2,300円+税
2020年10月30日A5判並製/252頁/ISBN978-4-88303-517-5



ことばと社会 14号
特集:リテラシー再考

[編]『ことばと社会』編集委員会

 

定価=本体 2,500円+税
2012年10月25日
A5判並製/352頁/ISBN978-4-88303-323-2



ことばと社会 10号
特集:社会言語学再考

[編]『ことばと社会』編集委員会

 

定価=本体 2,300円+税
2007年6月30日
A5判並製/262頁/ISBN978-4-88303-187-0




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