著訳者紹介


*データは原則として刊行時のものです*

 

モーリス・ドニ
Maurice Denis

1870年、フランスのグランヴィル生まれ。1888年結成のナビ派の中心画家。絵画、リトグラフを手掛けるとともに美術批評・理論家として活動し、特に1890年のマニフェスト、「絵画は、女性の裸体とか、戦場の馬とか、何かの逸話とかである前に、何よりも、ある秩序のもとに組み合わせられた色彩が塗られた平面である」という言葉で有名。近年の研究では20世紀の宗教(キリスト教)美術の展開における新伝統主義の美学の唱導者としての役割が注目されている。パリの芸術、演劇および音楽生活の中心で長年活躍。イタリアには生涯に14回旅した。1943年、パリのサン・ミシェル大通りでの交通事故で没。

 

モーリス・ドニの書籍一覧]

モーリス・ドニ イタリア絵画巡礼

芸術の主題をもとめて

[著]モーリス・ドニ 
[監修]小佐野重利 
[訳]福島勲

フランス人画家ドニが旅した百年前のイタリア――。
昔日と変わらない歴史的遺構を残しながらも再開発の波が街を少しずつ変化させ、ファシズム運動が不穏な高まりをみせていた百年前のイタリア。フランス人画家ドニはシチリア、ローマ、シエナ、フィレンツェ、ヴェネツィア、パドヴァ各地をめぐり、その旅を記録する中で、みずからの生きる時代の美術のゆくえを見定めていった。

定価=本体 2,500円+税
2023年6月30日 四六判並製/276頁/ISBN978-4-88303-552-6


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