モーリス・ドニ イタリア絵画巡礼

芸術の主題をもとめて

[著]モーリス・ドニ 
[監修]小佐野重利 
[訳]福島勲

フランス人画家ドニが旅した百年前のイタリア――。
昔日と変わらない歴史的遺構を残しながらも再開発の波が街を少しずつ変化させ、ファシズム運動が不穏な高まりをみせていた百年前のイタリア。フランス人画家ドニはシチリア、ローマ、シエナ、フィレンツェ、ヴェネツィア、パドヴァ各地をめぐり、その旅を記録する中で、みずからの生きる時代の美術のゆくえを見定めていった。

[書評・紹介]
「図書新聞」10月14日号、評者:阿部真弓氏(美術史家)
「読売新聞」2023年10月8日、評者:小池寿子氏(國學院大學教授)
『美術の窓』2023年10月、「新刊案内」(生活の友社)
「読書人」2023年9月8日、評者:小泉順也氏(一橋大学教授)
「秋田さきがけ」2023年8月26日「イタリア絵画巡礼」
『月刊美術』2023年9月、No.576、「ART BOOKS 新刊案内」(サン・アート)

定価=本体 2,500円+税
2023年6月30日 四六判並製/276頁/ISBN978-4-88303-552-6


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[目次]

刊行によせて  小佐野重利  5

シチリア島 一九二一年  19
ローマ 一九二一年  43
シエナとフィレンツエ 一九二一年  61
ヴェネツィアとパドヴァ 一九二二年  85
ローマ 一九二八〜一九三一年  111
フィレンツェ 一九三一年  147
芸術の中に生きる聖フランチェスコの精神  181
宗教美術における主題の重要性について 《エマオの晩餐》をめぐる論争  215

訳者あとがき  福島勲  255

人名索引  I
事項索引  V
図版一覧  VIII