著訳者紹介


*データは原則として刊行時のものです*

 

百合草真理子
ゆりくさ・まりこ

2016年、名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程(人文学専攻美学美術史専門)修了。博士(文学)。日本学術振興会特別研究員DC2、名古屋学芸大学非常勤講師、名古屋大学大学院文学研究科特任助教などを経て、現在、日本学術振興会特別研究員PD(東京藝術大学)。専門はイタリア・ルネサンス美術史。共著に、木俣元一・松井裕美編『古典主義再考I :西洋美術史における「古典」の創出』(中央公論美術出版、2021年)。

 

百合草真理子の書籍一覧]

コレッジョの天井画

北イタリアにおけるルネサンス美術と宗教改革

[著]百合草真理子

カッシーノ会の神学を天井画に具現化した画家コレッジョ。聖堂の立体構造を存分に活かした絵画のイリュージョンが聖なるものとの邂逅を体感させる。
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空間を巻き込む造形表現の可能性を探求していたコレッジョにとって天井画は、自身の芸術の核といえるものだった。本書ではパルマのサン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ修道院聖堂の天井壁面装飾を対象とし、そこで選択された主題の意味、聖堂建築と観者の視点を利用した造形表現を、カッシーノ会の修練や神学と関連づけながら総合的に論じる。

[書評・紹介]
『図書新聞』2022年6月25日号、評者:甲斐教行氏

定価=本体 5,500円+税
2022年2月15日/A5判上製/324頁/ISBN978-4-88303-543-4


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