[目次]
序章 9
一.コレッジョの画業 9
二.研究史概観 30
三.本書の問題設定 37
第一章 カッシーノ会とパルマのサン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ修道院 39
一.カッシーノ会について 39
二.コレッジョとカッシーノ会 46
第二章 コレッジョの創意と典礼における機能 51
はじめに 51
一.先行研究の諸問題 58
二.福音書記者聖ヨハネの祝日の典礼 68
三.外陣の観者に与えられる眺望 74
四.内陣の観者に与えられる眺望 84
五.「ヨハネの召天」と修道士の理想 96
おわりに 101
第三章 キリスト像の成り立ち 105
はじめに 105
一.カッシーノ会のキリスト像 107
二.ドームの《キリストの再臨》と「変容」、「復活」 132
三.アプシスの《聖母戴冠》 138
おわりに 152
第四章 カッシーノ会聖堂の図像プログラム(1) ─ ピアチェンツァ、サン・シスト聖堂 155
はじめに 155
一.北イタリアにおけるカッシーノ会の聖堂装飾 159
二.サン・シスト聖堂の西交差廊 167
三.サン・シスト聖堂の身廊 188
四.ラファエッロ作《サン・シストの聖母》 193
おわりに 199
第五章 カッシーノ会の図像プログラム(2) ─ パルマ、サン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ聖堂 201
はじめに 201
一.先行研究の概要 205
二.先行研究の問題点 213
三.《子羊の犠牲》と《「知られざる神に」と刻まれた祭壇》 216
四.袖廊における「異教の祭儀」 220
五.人と神との和解の歴史 225
おわりに 236
終章 パルマ大聖堂の天井画へ 239
あとがき 259
注 1
人名索引 37
図版一覧 41 |