著訳者紹介


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黄英哲
こう・えいてつ/Huang Yingche

1956年、台北市生まれ、台湾師範大学文学院歴史学系卒業。立命館大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程修了、博士(文学)。関西大学論文博士(文化交渉学)。現在、愛知大学現代中国学部教授。専門は台湾現代史、台湾文学、中国現代文学。 主要業績に『台湾文化再構築(1945-1947)の光と影―魯迅思想受容の行方』(単著、東京:創土社、1999年)、『台湾の「大東亜戦争」―文学・メディア・文化』(共編著、東京大学出版会、2002年)。『記憶する台湾―帝国との相克』(共編著、東京大学出版会、2005年)。『越境するテクスト―東アジア文化・文学の新しい試み』(共編著、研文出版、2008年)。『漂泊与越境―両岸文化人的移動』(単著、台北:台湾大学出版中心、2016年)。『民主化に挑んだ台湾―台湾性・日本性・中国性の競合と共生』(共編著、風媒社、2021年)。『尋找K暗之光―現代知識分子的挑戰』(共著、台北:政治大学出版社、2025年)。『成為台湾的我們』(共著、台南:成功大学出版社、2025年)など。史料編纂『許寿裳日記』(共編著、東京大学東洋文化研究所付属東洋学文献センター、1993年)。『許寿裳書信集』(共編、全二巻、台湾:中央研究院中国文哲研究所、2010年)。『許寿裳台湾時代文集』(編著、台北:台湾大学出版中心、2010年)。『台湾省編訳館档案』(共編著、中国:福建教育出版社、2010年)。『許寿裳遺稿』(共編、全四巻、中国:福建教育出版社、2011年)など。

 

[黄英哲の書籍一覧]

海峡両岸知識人の漂泊と越境

[著者]黄英哲

台湾におけるディアスポラ経験の歴史的構造と文化的越境
移民・植民・遺民――台湾の歴史に刻まれた多層的なディアスポラ経験は、地域的特殊性を超えて世界史的普遍性を帯びる。本書は、1930年から50年代の台湾の文化再構築、言語政策、文学の越境と再生を通じて、アイデンティティの揺らぎと文化的意味の生成を探る。制度分析と個人の語りを交差させながら、台湾という場における「存在/不在」の歴史的位相を照射する。

【電子書籍版もあります】

定価=本体 5,200円+税
2025年10月31日A5判上製/472頁/ISBN978-4-88303-620-2


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