著訳者紹介


*データは原則として刊行時のものです*

 

大丸弘
だいまる・ひろし

横浜生まれ。国立民族学博物館・総合研究大学院大学名誉教授。東京大学文学部美学・美術史学科卒。関西女子美術短期大学、大阪樟蔭女子大学を経て、1979年より国立民族学博物館に勤務し助教授、教授を経て、1996年に定年退職。1979〜1995年度まで国立民族学博物館大丸研究室にて、現〈服装・身装文化資料デジタルアーカイブ〉を MCD プロジェクト代表として構築、公開。主著に、「西欧人のキモノ認識」(『国立民族学博物館研究報告』8巻4号、1983年)、『国立民族学博物館研究報告 別冊4号 西欧型服装の形成 ― 和服論の観点から』(1987年)、『服飾関連図書目録 明治元年〜昭和23年』(共編、日外アソシエーツ株式会社、1995年)、『日本人のすがたと暮らし ― 明治・大正・昭和前期の身装』(共著、三元社、2016年)、『新聞連載小説の挿絵でみる近代日本の身装文化』(共著、三元社、2019年)など多数。 (2021年9月現在)

 

[大丸弘の書籍一覧]

年表で読む近代日本の身装文化

[著者]大丸弘+高橋晴子

同時代資料が自ら語る「身体と装い」の時代史。 1868 ― 1945
「身装=身体と装い」にまつわる新聞、雑誌記事などの膨大な同時代資料で編まれた、あたらしい発想の身装年表。明治維新以降、近代化の過程における身装を、生活シーンの実況のなかで観察し、そこに身装の実際を成り立たせる物的、社会的環境の推移など広範な周辺資料をも加味することによって、時代時代に生きる人々の「身装」を再現。身装という視野のなかでの文化変容のステップ、世相のパノラマを実感的に捉える試み。

[書評・紹介]
《図書新聞》2022年3月19日、評者:上田修一氏
『民博通信 Online』(No.5, 2022)、「新刊の紹介」

定価=本体 16,000円+税
2021年9月30日/B5判・並製/800頁/ISBN978-4-88303-536-6

新聞連載小説の挿絵でみる近代日本の身装文化

[著者]大丸弘+高橋晴子

明治から昭和の「描かれた日常」――
明治から昭和前期の日本人の身装[身体と装い]の変容を、膨大な挿絵から読み解いていく。当時、大衆に愛された新聞連載小説の挿絵には、高価な写真機の被写体にはなり得なかった「日々のすがたと暮らし」が活写されている。服装、髪型にとどまらず、人々をとりまく環境、情景、美意識など、人の「装う心」を主軸とした日常のありさまの移り変わりを、絵でみて体験できる一冊。

→鏑木清方、竹久夢二など掲載図版約650点。試し読みできます!

[書評・紹介]
《東京新聞》《中日新聞》2020年1月19日、読書面「出版情報」
《読売新聞》2020年2月23日、「本よみうり堂」面「読書情報」
《週刊読書人》2020年2月28日、 評者:蔵持不三也氏→「週刊読書人ウェブ」で記事を読む

定価=本体 10,000円+税
2019年12月20 日/B5判並製/528頁/ISBN978-4-88303-500-7

日本人のすがたと暮らし
明治・大正・昭和前期の身装

[著]大丸弘+高橋晴子

明治維新により劇的な変容を経験した日本人の身装[身体と装い]。本書は装いのあり方を、服装や髪型にとどまらず、環境、衛生観、身体観、しぐさなど、広範な事象・できごととの対応関係のなかで展望する。日本人は舶来の品々・文化をどのように批判し、そして受けいれていったのか。新聞・雑誌記事、広告など、膨大な同時代資料によって、明治から敗戦までの日常を生き生きと再現する 245 話。
「和・洋服の比較論」「西洋人・白人羨望 」「照明」「銭湯」「すわり方」「美顔術」「眼鏡」「アッパッパ」「モダンガール」「チャンバラと男のイメージ」など。

[書評・紹介]
《週刊読書人》2017年2月10日、評者:蔵持不三也氏→「週刊読書人ウェブ」で記事を読む
《朝日新聞》2017年2月12日、読書欄「情報フォルダー」
《図書新聞》2017年8月5日、評者:難波知子氏→記事を読む(PDF)

[受賞]
第11回 野上紘子記念アート・ドキュメンテーション学会賞
   →学会報告PDFを見る →民博の関連記事を読む

定価=本体 8,000円+税
2016年12月20日B5判並製/536頁/ISBN978-4-88303-416-1

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