ハンナ・ヘーヒとラウール・ハウスマン
ベルリン・ダダ物語

[発行]書肆半日閑 
[発売]三元社

[著者]カロリーネ・ヒレ
[訳者]五十嵐蕗子

第一次大戦後の荒廃の只中に、世界を一新すべくスイスのチューリヒに誕生したダダ。その運動はパリよりも早くベルリンに根づいた。ヒュルンゼンベック、ゲオルゲ・グロス、ジョン・ハートフィールドらダダ綺羅ぼし星雲のなかで、フォトモンダージュを駆使し、誰よりもダダの理論を進化させたのがハンナ・ヘーヒとラウール・ハウスマンであった。ふたりは身をもってダダを体現したばかりでなく、互いに心を通じ合わせ、その不遇の愛はベルリン・ダダとともに始まり、その愛の終わりはダダの終焉そのものであった。ふたりの交流と戦いを通して、ベルリン・ダダイストの群像と活動をあますところなく描く。

定価=本体 2,800円+税
2010年6月15日/四六判上製/296頁+カラー口絵6頁/ISBN978-4-88303-268-6


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[目次]

火山の上でタップダンス 5
おとこ 39
おんな 71
恋愛 1915年 95
ドラマ 1916年から17年 121
ベルリン・ダダ 1918年から19年 163
フィナーレ 1920年から21年 209
街の屋根の彼方に 231

跋 感謝 245
解題と訳者あとがき 247
文献 xiii
掲載口絵一覧 xii
事項索引 vi
人名索引 i


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