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朝の祈り

[発行]書肆半日閑 
[発売]三元社

[著者]ゲルトルート・ロイテンエッガー
[訳者]五十嵐蕗子

夜となく昼となく、苦悩と愛の追憶が「わたし」を訪れる。語り手が学芸員として、かつての野鳥の捕縛の塔を模した記念塔で、三十日を過ごすうち、彼女の瞑想を破って、外国の女性が塔に現れる。その運命はしかし、野鳥の運命と繋がっているのだろうか。

繊細なタッチで、揺れ動く心を描く、現代スイスの女性作家、ゲルトルート・ロイテンエッガー。『ポモナ』につづく邦訳二作目の小説。

定価=本体 2,500円+税
2017年10月31日/四六判上製/220頁/ISBN978-4-88303-446-8

ポモナ

[発行]書肆半日閑 
[発売]三元社

[著者]ゲルトルート・ロイテンエッガー
[訳者]五十嵐蕗子

現代スイス女性作家の話題作登場
……わたしの夜の夢ではたいてい母はほの暗い地下室のりんご棚の前に立って、ゆっくり振り向き、ベルナーローゼりんごを一つ差し出してくれる…。ポモナとはローマ神話の果実の女神。りんごをモティーフに、わたしと母、娘、夫との濃密な関係を、記憶と現実と夢想、現在と過去と未来が渾然一体となった詩的表現で描きだす。

定価=本体 1,800円+税
2013年1月30日/四六判上製/186頁/ISBN978-4-88303-324-9

ハンナ・ヘーヒとラウール・ハウスマン
ベルリン・ダダ物語

[著者]カロリーネ・ヒレ
[訳者]五十嵐蕗子

第一次大戦後の荒廃の只中に、世界を一新すべくスイスのチューリヒに誕生したダダ。その運動はパリよりも早くベルリンに根づいた。ヒュルンゼンベック、ゲオルゲ・グロス、ジョン・ハートフィールドらダダ綺羅ぼし星雲のなかで、フォトモンダージュを駆使し、誰よりもダダの理論を進化させたのがハンナ・ヘーヒとラウール・ハウスマンであった。ふたりは身をもってダダを体現したばかりでなく、互いに心を通じ合わせ、その不遇の愛はベルリン・ダダとともに始まり、その愛の終わりはダダの終焉そのものであった。ふたりの交流と戦いを通して、ベルリン・ダダイストの群像と活動をあますところなく描く。

定価=本体 2,800円+税
2010年6月15日/
四六判上製/296頁+カラー口絵6頁/ISBN978-4-88303-268-6

回想 フランシス・ベイコン

[著者]デイヴィッド・シルヴェスター 
[訳者]五十嵐賢一

卓越したキュレイターであり、友人であり、協力者であり続けた著者が綴る
ベイコンの決定的報告書────
20世紀の最も重要な画家の一人フランシス・ベイコン。人間存在の根底に潜む「不安」を描出したその画面は、見る者の心を掻き乱さずにおかない。本書は、著者による既に著名なインタヴューで活字にならなかった発言を初収録。さらに、他所では事実として提示されてきた過ちの数々を正しながら、ベイコンの作品と生涯を回想する。 ── 親しい友人として半生をともにした著者にしか書き得ない、ベイコンの比類ない肖像画。大判カラー図版多数とベイコンにインスピレーションを与えた写真等も掲載。

定価=本体 8,000円+税
2010年2月10日/A4変形判上製/272頁/ISBN978-4-88303-256-3

サミュエル・ベケット

ある伝記

[著者]ディアドリィ・ベァ
[訳者]五十嵐賢一

劇作『ゴドーを待ちながら』で世界的名声を獲得し、1969年にノーベル文学賞を受賞したアイルランド出身にしてフランスで活躍した作家・劇作家サミュエル・ベケット。本書はベケットの存命中に書かれながら、ベケットに公認されなかった唯一のベケット伝である。それはベケットのなまなましい肉声と同時代人の証言をもとに、冷徹な眼差と辛辣な筆とによって、その芸術と人間をあますところなく描ききったからであった。

定価=本体 8,800円+税
2009年3月31日/A5判上製/888頁/ISBN978-4-88303-242-6

フランシス・ベイコン
暴力の時代のただなかで、絵画の根源的革新へ

[著者]アンドリュー・シンクレア
[訳者]五十嵐賢一

イギリスの現代画家フランシス・ベイコンについて書かれた、最も詳細な事実に基づいた伝記。暴力に満ちた20世紀の歴史と社会のただなかにベイコンを据え、その人間性と、絵画の根源的革新への意志を浮き彫りにする。

定価=本体 6,400円+税
2005年1月25日/A5判上製/406頁/ISBN978-4-88303-148-1

セザンヌの楽園

[著者]フィリップ・ソレルス
[訳者]五十嵐賢一

フランスのヌーヴォー・ロマンの旗手フィリップ・ソレルスが手がける
美術論シリーズのなかの一冊。
同シリーズ中の『フランシス・ベイコンのパッション』(三元社刊)につづく、
同じ訳者による翻訳第2弾。

セザンヌを同時代の詩人ランボーとともに、
ふたりが生きたフランス19世紀という時代のなかに据え、
その時代がどのように彼らを生みだし、
その時代に彼らが実現した芸術の革新がなんであるかを解き明かす。

著者の文学作品と同質の融通無碍で精緻なテクストによって、
既存のセザンヌ論にない斬新で鮮烈なセザンヌ像を描きつくす。

大判のカラー図版多数掲載。

定価=本体 5,800円+税
B5判上製/122頁/ISBN978-4-88303-085-9

ピカソ、ザ・ヒーロー

[著者]フィリップ・ソレルス
[訳者]五十嵐賢一

フィリップ・ソレルスの美術論シリーズのなかの、
『フランシス・ベイコン』『セザンヌ』につづく、
同じ訳者による翻訳第3弾。

70枚以上のピカソの作品に基づいて、
自由自在にピカソを語り、あまりにも名高いゆえに、
かえって誤解されやすいその人間性のヴェールをはがして真の姿を明らかにし、
彼が実現した芸術の真の革新性を浮き彫りにする。

図版に用いたピカソの作品は、
ピカソ自らが選んだ出版社であるフランスのセルクル・ダール社との
共同制作によってきわめて鮮明に複製され、
これまでになく良質なピカソの画集としても楽しめる。

定価=本体 7,800円+税
305×280mm上製/132頁/ISBN978-4-88303-089-7

 


発行元・書肆半日閑
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