フランス近代美術史の現在
ニュー・アート・ヒストリー以後の視座から

[編者]永井隆則

気鋭の研究者8人が提示する最新の芸術家像────
印象派をはじめとして、一般にも関心の高いフランス近代美術。一方、研究の場では芸術家の個別研究を越え、その歴史的、今日的意義を旧来の研究手法自体を批判しつつ再考する段階に来ている。気鋭のフランス近代美術研究者である執筆陣8人が示す、知的刺激に満ちた最先端研究。

[書評]
紀伊國屋・書評空間「高山宏の「読んで生き、書いて死ぬ。」」2008年4月11日→記事を読む
『IMAGE & GENDER』 Vol. 8(2008年3月)、評者:鈴木杜幾子氏

定価=本体 3,200円+税
2007年8月24日/A5判上製/326頁/ISBN978-4-88303-204-4


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[目次]

序論 永井隆則 7

クールベ《石割り》の軌跡――政治と芸術 稲賀繁美  23

マネの切断――西洋絵画の脱構築  三浦篤  57

ドガとフェミニズム――その女性観と女性像の形成をめぐって 平石昌子  89

セザンヌの素描と身体――精神分析美術史を越えて 永井隆則  119

モネ《積みわら》連作の再考――モチーフ・「瞬間性」・個展 六人部昭典  163

ロダン神話の解体と展望 橋幸次  193

ゴーギャンのプリミティヴィズム 再考 廣田治子  233

マティス研究の現在から――二、三の批判的考察 天野知香  275

あとがき  317
人名索引  322


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