[改装版] ナチス・ドイツ ある近代の社会史
ナチ支配下の「ふつうのひとびと」の日常

[著者]デートレフ・ポイカート
[訳者]木村靖二山本秀行

ナチ支配下の「ふつうの人びと」の日常を明らかにした、「下」からの社会史!
日常史の視点からナチズムを検証し、近代の病理としてのナチズムの核心に迫るとともに、近代そのものを問い直す、国際的に高い評価を受けた、ナチズム研究の画期をなす書。

定価=本体 4,800円+税
2005年9月25日/四六判上製/482頁/ ISBN978-4-88303-164-1


イメージを拡大

[目次]
訳者まえがき 8 
序文 14
序論 研究史上の問題についての序論的覚え書 17

1部 例外状態下の「日常」 23
  1章 日常史――もうひとつの視点 24
  2章 産業階級社会の危機とナチズムの台頭 32
     工業界の手先か、それとも自律的な運動か 34
     中間層のパニック――運動のダイナミズム 43
     ファシズムの混合イデオロギー 50
     権力についたナチズム――危機の連続 56

2部 「民族共同体」と「民族反対派」のはざまで 63
   3章 「ふつうの人びと」の言動の矛盾 64
   4章 総統神話と日常の合意 93
   5章 第三帝国下のさまざまな紛争の領域 113
   6章 ナチ国家の中間層 119
     追随と幻滅のはざまで 120
     「新」中間層の上昇意欲 129
     地方のナチズム 134
   7章 労働者の日常生活と抵抗 141
     労働者の状態と行動 144
     抵抗の経験 171
     「異民族労働体」 188
   8章 青少年の動員と不服従 216
     エーデルワイス海賊団 236
     モイテン 256
     日常文化と民族共同体 265
   9章 「褐色の革命」か? 273

3部 「民族同胞」と「共同体の異分子」 289
   10章  民族共同体の理念と現実――社会的演出と私的なうけとめ方 299
   11章 秩序とテロル 311
   12章 社会政策としての人種主義 331
   13章 日常生活のアトム化 383
  テーゼ:近代の病理としてのナチズム、その体験についての13のテーゼ 398

補論にかえて 日常と野蛮――第三帝国の正常性をめぐって 406

追補 歴史家論争で、かったのはだれか
    ――歴史家論争は、歴史学がナチ時代を克服するうえで、前進なのか、それとも後退なのか 420

訳者解説 425
原注 i
訳注 xxv
著作目録 xxxii
邦語参考文献リスト xxxiv
文献目録 xxxviii


HOME