著訳者紹介


*データは原則として刊行時のものです*

 

山村吉信
やまむら・よしのぶ

1978年同志社大学工学研究科博士課程前期電気工学専攻修了。同年日本アイ・ビー・エム株式会社(IBM)入社。システムズ・エンジニア(SE)として、性能評価モデルの営業支援に従事。1983年サイエンス・インスティチュート(現 東京基礎研究所)に移り、性能評価、オペレーティング・システムの漢字化、分散データベースを研究する。1985年から2年間、米国プリンストン大学大学院計算機科学科に留学する。帰国後、大規模ソフトウェア開発にオブジェクト指向と準形式的方法を取り入れたYARN技法を開発する。損害保険会社と、企業モデルから設計・保守に至るまでをYARN技法で事例研究する。1990年、SE研究所に移り、YARN技法の事例研究として信託銀行業務の情報系システムの企業モデルの共同研究を実施する。その間、情報規格委員としてウィーン開発技法(Vienna Development Method、又は、VDM)の国際標準化に従事する。1994年から、ソフトウェア開発センターにて現場でのソフトウェア開発プロジェクト・リーダーとなる。担当プロジェクトでは、YARN技法を応用した開発生産性で二桁すぐれた成果を上げる。1997年から、公共システムズ・エンジニアリング部に移り、宇宙開発事業段つくば宇宙センター担当システムズ・エンジニアとなる。宇宙センターでは、宇宙環境利用本部・情報システムの企画支援に従事し、主としてPCとサーバー中心の次期システム構想の企画に携わる。1999年に、郵政省・通信放送機構モデル・オフィス展開事業のプロジェクト・マネージャとなる。契約から納品まで1ヶ月であったが成功裡に納品した。2000年4月、日本パラメトリック・テクノロジー株式会社(PTC)に事業開発・プログラム・マネージャとして採用される。採用と同時に新規のコンサルテーション・ツールであるe-Finderのアジア大平洋地域の代表となる。2000年6月、当時困難な状況にあった顧客のプログラム・マネージャとなる。着任と同時に、広範囲なカスタマー・コールを実施し、PTCのビジョンとソリューションを提案する。様々な提案の中でPTCのWindchill Product Configurator(WPC)の実証実験プロジェクトを提案し契約を得る。これら活動を通してその顧客はPTCのグローバル戦略顧客とり、PTC社のWPC技術会議の理事となった。 ウェブメソッド株式会社(wM)は2000年11月に日本での営業活動を開始した。PTC担当顧客の知己を通して技術部長として設立から参加する。wMにとって二つの分野は重要となった。ロゼッタネットとメインフレーム統合である。2001年9月には上記二分野ののディレクタに就任する。2002年8月、ウェブメソッドを退社し、YARNE(ヤルネ)設立。ソフトウェア開発・保守・統合にまつわるナレッジベース・ソフトウェア・ツールの開発・販売に従事すると共に、同分野における教育、コンサルテーションに従事する。
1994年から1999年まで、IBM在職のまま、日本電子専門学校で非常勤講師を勤める。ソフトウェア工学、および、技術比較論・国際関係論・体系構築学を担当する。2001年6月から2002年4月まで、電子商取引きの標準であるロゼッタネットジャパンの運営委員に任命され、ロゼッタネットの普及・啓蒙活動に従事する。 (2003年8月現在)

 

山村吉信の書籍一覧]

1+2=3
足し算に潜む迷宮

[著者]山村吉信

あなたなら「1+2=3」をどう証明しますか? 単純な足し算を題材に、「集合」「関数」「論理」「代数」「コンピュータハードウェア」の各パラダイムごとに計算の仕組みを解説し、コンピュータの基礎理論を探究していきます。

定価=本体 2,500円+税
2003年8月25日/
A5判上製/212頁/ISBN978-4-88303-123-8

「とにかく早く」って言われてもねぇ
大規模ソフトウェア開発保守の現場

[著者]山村吉信

ソフトウェア開発保守プロジェクトにおいて生産性・品質を維持しつつ納期順守を達成するのは重要かつ容易ならざること。本書は現実のプロジェクトを題材に、現場の生きたデータを元に生産性・品質の向上と納期の短縮に関する実際、現場で開発を行った人たちの声、そして開発保守理論の応用方法などを紹介しながら、プロジェクトの成功達成を目指すための課題と解決方法を示します。

定価=本体 2,200円+税
2003年3月20日/
A5判並製/176頁/ISBN978-4-88303-113-9

【絶版のためお取り扱いがございません】
え〜、全部テストするんですか!
いまさら聞けないソフトウェア・テストのやり方

[著者]山村吉信

具体例をあげて、基本的なテストの考え、方法をわかりやすく解説。加えて、統計的方法をもとにいったいどれだけのテストをすればよいのかを理論的に説明している。ソフトウェア技術者の必読書!

定価=本体 2,200円+税
1999年5月15日/
A5判並製/170頁/ISBN978-4-88303-056-9

ソフトウェア開発の技術
抽象化・形式化・進化

[著者]山村吉信 

日本アイ・ビー・エム、SE研究所主任研究員であった著者が、抽象化・形式化・進化をキーワードに、ソフトウェア開発に関わる、すべての技術を紹介、解説。

定価=本体 4,157円+税
1993年10月15日/
A5判並製/296頁/ISBN978-4-88303-017-0


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