著訳者紹介


*データは原則として刊行時のものです*

 

イエルク・トレーガー
Jorg Traeger

1942 年、ローゼンハイム生まれ。 1976 年からレーゲンスブルク大学美術史講座担当教授。著書: Der reitende Papst, 1970. Philipp Otto Runge und sein Werk, 1975. Philipp Otto Runge. Oder die Geburt einer neuen Kunst, 1977. Mittelalterliche Architekturfiktion, 1980. Der Tod des Marat, 1986. Der Weg nach Walhalla, 1987, ( 2.Aufl.1991). Renaissance und Religion, 1997.

 

イエルク・トレーガーの書籍一覧]

作品とコンテクスト
ルンゲ《ヒュルゼンベック家の子どもたち》
ロマン主義の芸術作品における無垢なものへの省察について

[著者]イエルク・トレーガー
[訳者]伊東多佳子

ロマン主義が発見した、無垢ゆえに全能なる「子ども」。
それは我々がかつてあり、また再びなるべきところのもの……


近代ヨーロッパにおける合理性の追求の流れに疑問を持ち、自然であるもの/ことに価値を認めたロマン主義。その時代、「子ども」はそうした自然の力を代表するものとして、あらゆる先天的な叡智の源と見なされるようになる。ロマン主義芸術の基礎を築いた一人、フィーリプ・オットー・ルンゲが描いたこの子どもの絵は、まさにその理念を絵画として結晶させ、内容と形式の一致をなした見事な完成度を持つ作品である。

定価=本体 2,200円+税
2003年12月25日四六判並製/128頁+カラー折込図版/ISBN978-4-88303-131-3

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