著訳者紹介


*データは原則として刊行時のものです*

 

大坪健二
おおつぼ・けんじ

1949年長崎県生まれ。1972年京都大学文学部哲学科美学美術史専攻卒業。同大学院文学研究科修士課程中退。1979年富山県立美術館建設準備室学芸員、 1980年富山県立近代美術館学芸員、以後、主任学芸員、学芸課長、副館長兼学芸課長事務取扱、上席専門員を経て、 2011年3月退職。この間2007年博士(文学)(大阪大学)。
主な論文:「ガボの彫刻―《空間の中の線の構成 No2 》を中心に―」(美術史学会西部会口頭発表 1993年)(『結・私をよぎった現代美術』(著者刊 2010年))、「ニューヨーク近代美術館の成立と創設館長アルフレッド・バール Jr. の思想」(『美術館連絡協議会紀要3花王・学芸員研究助成論文 選』読売新聞社・美術館連絡協議会、1997年)、「20世紀アメリカ美術研究(副題)ニューヨーク近代美術館創設館長アルフレッド・ H ・バール、 Jr. の思想を中心に」(学位論文  2007年)、「20世紀初頭におけるアメリカ美術史学と美術館学の成立に関する一研究―ハーバード大学フォッグ美術館准館長ポール・サクスの《ミュージアム・コース》を中心に―」(『第41回2010三菱財団研究・事業報告書』公益法人三菱財団、2011年)。
著書:『私をよぎった現代美術』(著者刊 1989年)、『続・私をよぎった現代美術』(著者刊 1992年)、『結・私をよぎった現代美術』(著者刊 2010年)。
富山県立近代美術館における主要担当展覧会(*は共同企画展):「富山国際現代美術展」(1981年)、「ジョージ・シーガル展」*(西武美術館他、1982年)、「現代版画ロンドン‐ニューヨーク」*(兵庫県立近代美術館他、1983年)、「第2回富山国際現代美術展」(1984年)、「生誕100年記念アルプ展」*(埼玉県立近代美術館他、1985年)、「ミロの世界」*(伊勢丹美術館他、1986年)、「美との対話'87 〔大原/西武/高輪美術館所蔵作品による〕」(1986年)、「第3回富山国際現代美術展」(1987年)、「サム・フランシス展」*(世田谷美術館他、1988年)、「第4回富山国際現代美術展」(1990年)、「第6回富山国際現代美術展」(1996年) (2012年2月現在)

 

大坪健二の書籍一覧]

アルフレッド・バーとニューヨーク近代美術館の誕生

アメリカ二〇世紀美術の一研究

[著者] 大坪健二

1929 年、アルフレッド・ H ・バー Jr. 、 27 歳。
ニューヨーク近代美術館の初代館長になる。

近代美術をいかに収集し展示するべきか明確な規範のない時代に美術史家としての素養と類まれな「目」をもって、ニューヨーク近代美術館を世界に冠たるものへと導いたバー。広く知られるその功績をよそに、これまでほとんど論じられてこなかった彼自身の言動をアメリカ近代美術史の中に据え、ミュージオロジーの視点から考察する。

[書評
《日本経済新聞》2012年4月15日、評者:暮沢剛巳氏→日経新聞Web版
《新美術新聞》2012年5月21日
《美術手帖》2012年6月号
《図書新聞》2012年11月3日、評者:白川昌生氏

定価=本体 3,200円+税
2012年2月15日A5判上製/320頁/ISBN978-4-88303-298-3


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