著訳者紹介


*データは原則として刊行時のものです*

 

池上裕子
いけがみ・ひろこ

神戸大学国際文化学研究科准教授。国際基督教大学卒。二〇〇五年大阪大学文学研究科博士課程単位修得退学後、二〇〇七年にイェール大学でPh.D.取得(美術史)。専門分野は第二次世界大戦後のアメリカ美術とグローバル・モダニズム。ニューヨーク近代美術館非常勤講師、学術振興会特別研究員(PD)、大阪大学グローバルCOE特任助教を経て二〇一〇年より現職。主著にThe Great Migrator: Robert Rauschenberg and the Global Rise of American Art (The MIT Press, 2010) 、共著にEast-West Interchanges in American Art (Smithsonian Institution Scholarly Press, 2012) 、『油彩への衝動』(中央公論美術出版、二〇一五年)など。企画に関わり、図録に寄稿した展覧会にShinohara Pops! The Avant-Garde Road, Tokyo/New York (The SUNY Press, 2012)、International Pop (Walker Art Center, 2015) など。二〇〇六年より日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴの活動にも携わっている。(2015年12月現在)

 

[池上裕子の書籍一覧]

越境と覇権

ロバート・ラウシェンバーグと戦後アメリカ美術の世界的台頭

[著]池上裕子

ラウシェンバーグは渡り鳥のように既存の境界を飛び越え、世界に舞い降りた。――
一九六四年のヴェネツィア・ビエンナーレでアメリカ人初の大賞を受賞し、世界的名声を得たロバート・ラウシェンバーグ。彼の越境性に着目し、戦後の国際美術シーンにおけるパリからニューヨークへの覇権の移行を、世界美術史の見地からつぶさに検証する。

[書評・紹介]
『美術の窓』、「新刊案内」、2016年4月号
『美術手帖』、書評欄「今月の一冊」、2016年3月号、評者:中島水緒氏
《図書新聞》2016年4月2日、評者:志賀信夫氏
《週間読書人》2016年5月6日、評者:河本真理氏
《週間読書人》「2016年上半期の収穫から」2016年7月22日、河本真理氏

[受賞]
第38回サントリー学芸賞(芸術・文学部門)、2016年

 

定価=本体 4,600円+税
2015年12月10日/A5判上製/408ページ/ISBN978-4-88303-389-8


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