フィレンツェのルネサンス絵画

[著]伊藤拓真

ヴァザーリによる「発展の物語」を超えて、画家たちの実践の軌跡を緻密にたどる。
1420年から1530年の百年余にわたるフィレンツェの絵画表現の変遷を10年ごとに追う。巨匠の陰で歴史に埋もれたあまたの画家たちも視野に収め、無数の実践の積み重なりが「伝統」に昇華していくダイナミズムを復元する。

【電子書籍版もあります】

定価=本体 9,200円+税
2026年3月31日A5判上製/636頁/ISBN978-4-88303-623-3


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[目次]

口絵

はじめに 7
              関連地図 25

序章 フィレンツェ絵画の舞台 27
1 ジョットとフィレンツェの伝統 27
2 都市とその周辺世界 32
3 市民社会の構造 53
4 画家という職業 75
5 文献記述 88
 
第1章    ルネサンスと国際ゴシック 1400–1430:マザッチョと同時代の画家たち  92
第2章    フラ・アンジェリコ、フィリッポ・リッピ、ウッチェロによる 1430–1440:統一的空間の探求  130
第3章    ドメニコ・ヴェネツィアーノと「光の絵画」 1440–1450  158
第4章    交錯する方向性 1450–1460:アンドレア・デル・カスターニョの後半生とアンジェリコ周辺の画家たち  195
第5章    風景と質感の表現 1460–1470:アレッソ・バルドヴィネッティとポッライオーロ兄弟  224
第6章    金工家と画家 1470–1480:ヴェロッキオとその周辺の画家たち  254
第7章    システィーナ礼拝堂装飾と絵画形式の壮大化 1480–1490:ボッティチェリ、ギルランダイオ、ペルジーノ  291
第8章    栄光と動揺 1490–1500:システィーナ礼拝堂の画家たちとフィリッピーノ・リッピ  334
第9章    レオナルド、ミケランジェロ、ラファエロの滞在と新しい芸術の模索 1500–1510  367
第10章  フラ・バルトロメオ、アンドレア・デル・サルトとフィレンツェの「マニエラ・モデルナ」 1510–1520  409
第11章  揺れ動く社会のなかで 1520–1530:アンドレア・デル・サルトの晩年とポントルモ  451
終章 フィレンツェ絵画の歴史化  1530–1570  484
1 フィレンツェ絵画の特質 484
2 アレッサンドロ・デ・メディチ統治期 491
3 コジモ一世時代前半のフィレンツェ 501
4 『美術家列伝』の誕生 510
5 コジモ一世のもとでのヴァザーリ 520
6 エピローグ 532

あとがき 535
                   
Table of Contents (1)
Summary (3)
索引 (5)
図版掲載作品一覧(所蔵先別) (18)
図版出典 (34)
参考文献 (36)
註 (65)
主要人物生没年表 (88)