メディアアートとしての映像

映像アートとは何か?

[著者]伊奈新祐

映画、テレビ、ヴィデオ、コンピュータ、インターネット……、術の革新はつねにアーティストたちを刺激してきた。アヴァンギャルドの時代からネット時代のYouTubeまで、映像作家であり教育者でもある著者が自身にインパクトを与えた実験映像作品を振り返り、未来の映像アートを考えるための視点とヒントを提示する。

定価=本体 2,000円+税
2023年2月28日A5判並製/160頁/ISBN978-4-88303-562-5


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[目次]

まえがき   7

第一章 映画前史・前衛映画   11
   映画前史から   12
   デュシャンの《アネミック・シネマ》について   15

第二章 実験映画・拡張映画・ヴィデオアート   17
   マイケル・スノウの《 WAVELENGTH (波長)》について   18
   映像パフォーマンス ―拡張映画、ヴィデオアートからメディア・パフォーマンスへ   24
   映像インスタレーション ―ヴィデオアートに見るインスタレーション作品の創造的可能性   40

第三章 TVアート・ヴィデオアート   61
   TVの黎明期 ―アーニー・コヴァックスのTV番組集について   62
   ヴィデオアートの始まりは?   68
   パイクとジョン・ケージの関係   72
   ヴィデオを構成する装置のトライアングル   74
   アートとテレビ ―テレヴィジョン・アートをめぐる諸相   80
   ヴィデオアートにおける時間現象についての一考察   99
   日本のヴィデオアート小史   107

第四章 デジタル時代の映像論   115
   デジタル時代の映像論を求めて ―レフ・マノヴィッチの『ニューメディアの言語』を手掛かりに   116
   スクリーンの系譜学 ―マノヴィッチの『ニューメディアの言語』から   127

第五章 ミュージック・ヴィデオ研究   131
   ポストTV時代のミュージック・ヴィデオ=@  132
   最近の YouTube の状況   147

あとがき   151

引用図版出典一覧   155