作品とコンテクスト
ピカソ《アヴィニョンの娘たち》
アヴァンギャルドの挑発

[著者]クラウス・ヘルディンク
[訳者]井面信行

1907年、ピカソは調和のもたらす快楽主義を拒否し、暴力的とも見える裸婦群像《アヴィニョンの娘たち》を描いた。造形作品のみが暴き出しうる、言語化されえない世界の表出をめざしたその挑戦は、そのまま現代美術の出発点となった。

定価=本体 2,200円+税
2008年12月15日四六判並製/164頁+カラー折込図版/ISBN978-4-88303-236-5

※本書は、1995年に小社から刊行された同書のカバーデザインを新しくしたものです。


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[目次]
第1章 向こう見ずにも、一挙にすべての問題と取り組むもの 5
第2章 色彩の誘惑には耳を貸さない……? 21
第3章 フォーヴにとっての致命的一撃 33
第4章 野蛮への回帰 51
第5章 「君はカリカチュアに専念すべきだ」  73
第6章 昼と夜を描きながら、彼は抽象的なものに命を与え、具象的なものを濃縮する 87
第7章 目覚めよ、魂よ、目覚めよ、お前の北方を忘れるな 111

訳者あとがき (表題作品のカラー折込図版を巻末に収録)  127
注 136
用語解説 147
ピカソ年譜 149
ドイツの美術館のピカソ作品選 152
文献 154
図版典拠 158

(表題作品のカラー折込図版を巻末に収録)


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