作品とコンテクスト
ドラクロワ《ダンテの小舟》
理想主義と近代性

[著者]ジェームズ・H・ルービン
[訳者]清瀬みさを

歴史画/風俗画……ジャンルのヒエラルキー
素描/色彩……手法の優劣
理想/現実……芸術がとりあげるべきもの
相剋を調停する絵画の誕生


亡者の漂う冥途の川を舟で渡るダンテとヴェルギリウスという『神曲』中の場面を描いたこの絵で、ドラクロワはサロン(官展)での華々しいデビューを目論んだ。保守反動(新古典主義)と革新(ロマン主義)の結合を試みたこの戦略の意味とは?

定価=本体 2,200円+税
2004年8月25日四六判並製/136頁+カラー折込図版/ISBN978-4-88303-144-3


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[目次]

第1章 伝統と限界の克服 5
第2章 近代詩論の範例としてのダンテ 39
第3章 美学的・政治的対話:スタンダ−ルとドレクリュ−ズ 1817-1824 49
第4章 スタンダ−ルと民主主義的芸術 57
第5章 ドレクリュ−ズのロマン主義批判 67
第6章 ドレクリュ−ズのロマン主義批判 77
第7章 「理想主義」と近代的様式 83
第8章 調停手段としての様式 99

訳者解説 103
ドラクロワの生涯に関する年表 124
ヨ−ロッパ各地のおもなドラクロワ作品 125
参考文献 128
掲載図版出典一覧 129

(表題作品のカラー折込図版を巻末に収録)


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