イギリスにおけるマイノリティの表象
「人種」・多文化主義とメディア

[著者]浜井祐三子

ハニフォード事件(教育と人種主義)と
ラシュディ事件(表現の自由と多文化主義)

多「人種」・多文化社会イギリスにおいて、サッチャー政権下で起きた「多文化主義」をめぐる 2 つの事件の新聞報道を通して、「新しい人種主義」の言説が「自然化」される過程を明らかにしていく。

定価=本体 2,800円+税
2004年6月30日/A5判上製/252頁/ ISBN978-4-88303-140-5

 


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[目次]

序章 7
 1 分析を始める前に――概念の枠組み 12
     「人種主義」および「人種」「人種化」 12
     反人種主義 15
     多文化主義 17
     イデオロギー 18
 2 方法論の枠組み 20
     言説分析について 20
     この研究における言説分析 22
     分析データの収集 27

第1章 イギリス社会の多「人種」・多文化化とニューライト教育改革 29
 1 イギリス社会の多「人種」化・多文化化 32
     エスニック・マイノリティ人口 33
     移民流入の経緯 36
     移民制限立法と人種関係法 39
 2 イギリスにおける多文化主義施策の台頭 43
     同化主義から多文化主義へ 43
 3 ニューライトの台頭とサッチャリズム 49
     ニューライトとは 49
     ニューライトとサッチャリズム 51
 4 ニューライトと教育 53
     平等主義的な教育への不満 53
     一九八八年教育改革法とニューライト 55
     多文化主義・反人種主義教育への打撃 58
 5 ニューライトと「歴史教育」の言説 60
     歴史教育の見直し 60
     ニューライトの歴史教育に関する言説 61
     「価値」の混乱 63
 6 まとめ 66

第2章 ハニフォード事件 73
 1 ハニフォード事件の経過と事件をめぐる解釈 77
     事件の経過 78
     ハニフォードの言論活動 82
     ハニフォード事件をめぐる解釈 86
 2 ハニフォード事件の新聞報道 89
     先行研究 89
     分析 94
          (1)事件の発端(一九八四年三月〜一〇月) 96
          (2)ハニフォードの停職(一九八五年三月〜五月) 108
          (3)ハニフォードの帰還(一九八五年六月〜九月) 126
          (4)事件の終結(一九八五年一〇月〜一九八六年二月) 148
 3 分析のまとめ 158

第3章 ラシュディ事件 167
 1 『悪魔の詩』とラシュディ事件の経過 171
     『悪魔の詩』の内容 171
     事件の経過 174
     事件をめぐる反応 176
     BM側の変化 179
     ハニフォード事件とラシュディ事件 181
 2 ラシュディ事件の新聞報道 184
     先行研究  184
     分析 186
     一般メディア 186
          (1)初期(一月一日〜二月一四日) 187
          (2)中期(二月一五日〜三月二日) 196
          (3)後期(三月三日〜三月三一日) 208
     マイノリティ・メディア 211
 3 ハニフォード事件報道との比較 214
 4 分析のまとめ 219

終章 227
  一九八〇年代のイギリスという文脈 229
 マスメディアと人種主義イデオロギー 232
 人種主義イデオロギーの柔軟性 236

あとがき 239
参考文献 242


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