はじめに
1 なにと「たたかう」のか?
1 予想ゲームに「かつ」
2 困難な状況に「かつ」、なにかを「まもる」
3 記録を「やぶる」、記録に挑戦する、限界に挑戦する
4 ゲーム/レース/裁判に「かつ」
5 はりあい、みせびらかしあい
2 競争/ゲームのパラドクス
1 結果論としての「つよさ」と、観衆
2 トーナメントの証明する「つよさ」、リーグ戦の証明する「つよさ」
3 帰納法的な「つよさ」の証明と、「実力格差」
4 勝敗は、なにをモノサシとしているか?
5 「つよさ」による序列の証明は、なんのためになされるのか
3 相対評価=序列主義の逆説
1 相対評価による配分過程としての公教育
2 専門職資格のパラドクス
3 選抜試験の非合理
4 総和主義選抜原理の矛盾
5 虚無主義的消去法としての相対評価
4 業績原理の背後の官僚制、大量生産、社会ダーウィニズム 相対主義、流体思考、ディジタル化
1 神なきあとの秩序、貴族なきあとの序列
2 「流体」=量的資源としての人材
3 ディジタル化作用としての「シキリ」 連続体の権力的切断と恣意性
4 「なきねいり」させる権力
5 「優勝劣敗」「適者生存」という合理化 社会ダーウィニズム
5 あいてを自分の土俵にあげる
1 「異種格闘技戦」
2 ルールを自分用に、しくむ、あるいは「改正」する
3 あいてを自分の文脈にひきこむ
4 専門職による文脈支配 コドモの幼児あつかい/成人のコドモあつかい
5 密室空間 「なきねいり」の温床
6 「無知はちからである」
7 戦意のないものを「土俵にあげる」
8 植民地主義という「土俵」
9 支配は必要悪か?
6 擬似的生物学イメージによる秩序
1 生得的要素の検討
2 年令秩序を軸に
3 性別という軸から
7 やくわり秩序
1 「少女」という社会的やくわり 保護対象から寄生への反転
2 芸能人/スポーツ選手/棋士などによる代償行為と、嫉妬心
3 「専門家」という権威主義的偶像 大学人ほか教員を中心に
4 警官/軍人など権力の体現者=秩序のプロモーター 「ちち=唯一神」の幻影
8 優先順位 おいこし、わりこみ、まちぼうけ
1 特別あつかい 救急車、先導車、「お召列車」、専用機などを参考に
2 「わりこみ」ありの「先着順」原理 行列、自動車レースなどを参考に
3 全能感と「わりこみ」
4 人命における優先順位 経済的評価と脳死を参考に
5 「優先順位」判定の政治性と、テクノクラシーの洗練
あとがきにかえて たたかいを「陣痛」「必要悪」とみなす呪縛からのがれるために
参考文献
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