[改装版]
絵画空間の哲学 思想史のなかの遠近法

佐藤 康邦/著
●本体2800円+税 

四六判上製/268頁/ISBN978-4-88303-221-1

1部 絵画空間の哲学
1章:遠近法とは何か
1:遠近法以前の奥行表現 2:遠近法はいつはじまったのか 3:遠近法の諸側面
2章:科学革命と遠近法
1:空間の無限性 2:自然の幾何学
3章:遠近法の世界観的意義
1:空間の神聖化 2:空間の世俗化 3:遠近法の歴史の見直し
4:イタリア・ルネッサンス期のもう一つの見方 5:バロックの遠近法
4章:近代絵画における遠近法からの離反
1:印象派の空間 2:セザンヌと二十世紀絵画の空間 3:近代生活の画家たち 4:相対性理論の時代の絵画
5章:奥行の哲学的考察
1:始元的奥行 2:奥行の間主観性 
6章:東洋の遠近法
1:水墨画の遠近法 2:倭絵の空間 
7章:現代における遠近法

2部:ルネッサンスの美術
1:ジオットとルネッサンス 2:世界と人間の発見 3:ルネッサンスの普遍性の相対化
4:ミケランジェロの『ロンダリーニのピエタ』

3部:ドイツ観念論における芸術の位置
1:カントの美の哲学 2:シェリングにおける自然と芸術 3:ヘーゲルにおける理念としての芸術
4:芸術の理想 @身体 5:芸術の理想 A人倫 6:芸術様式の三段階 7:『精神現象学』における芸術
8:芸術作品の創作 9:神々の変貌 10:今日におけるヘーゲルの『美学』

4部:近代日本における西洋体験――岸田劉生の場合
1章:西洋の音、西洋の色
1:翻訳文化 2:根付の国 3:縮み志向の日本人
2章:岸田劉生
1:洋画の移入 2:白樺派と後期印象派 3:ゴッホ 4:クラシックへの回帰 5:北方ルネッサンス
6:絵画論 7:装飾の美 8:写実の美 9:ファン・アイク 10:東洋への回帰 11:初期肉筆浮世絵
12:挫折の物語

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